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セキュリティ · 信頼を まもる しくみ

信じられない 世界で、どうやって あんぜんを まもるのか

ひみつを まもり、かわって いない ことを たしかめ、あいてが ほんものかを みわけます。ハッシュと ソルトから 対称鍵・公開鍵・鍵交換、署名・証明書・HTTPS、そして ファイアウォール・ソーシャルエンジニアリング・設計原則まで。さいごは、かんぺきな セキュリティは ない という こと、つまり リスクを かんりする ほうほうで ぜんたいの たびを とじます。

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01しんじられない せかいの ルール
ネットワークでは メッセージが みしらぬ みちを いく あいだ、だれが のぞいたり かえたり よこどりするか わかりません。だから セキュリティが まもろうとする もくひょうは みっつ。ひとに よまれないよう ひみつに する きみつ、いく とちゅうで かわらないよう する むけつ、ひつような ときに いつでも つかえる かよう。あたまもじを とって CIA と よびます。この みっつは まもる もくひょうで、まもる ほうほうでは ありません。しゅだんは べつに あります。その ひとつが あいてが ほんとうに その ひとか たしかめる にんしょうです。パスワードのように ほんにんだけ しっている ものを みせて だれか あかす。まとめると、セキュリティは しんじられない せかいで きみつ・むけつ・かようの みっつの もくひょうを たて、にんしょうのような しゅだんで その もくひょうを まもる ことです。もくひょうと しゅだんを こんどうしないのが だいいっぽです。
02もどせなく かえる、ハッシュ
セキュリティの ハッシュは にゅうりょくを いっぽうこうにだけ しもんに かえます。にゅうりょくから しもんは かんたんに でますが、しもんから にゅうりょくへは もどれません。だから パスワードを そのまま ほぞんせず、その しもんだけ ほぞんします。ほぞんさきが もれても そこには しもんしか ないので、もとの パスワードは すぐには わかりません。ログインの ときは いれた あたいを また しもんに かえて、ほぞんずみの しもんと あうか くらべます。あえば つうか。おなじ にゅうりょくは いつも おなじ しもんが でるので、この ひかくが なりたつ。これは data で みた ハッシュと かたちは にていても もくてきが ちがう。data の ハッシュは はやく さがすために つかい、この セキュリティの ハッシュは もどせなくするために つかう。いっぽうこうの しもん、しもんだけ ほぞん、ひかくで かくにん。これが ハッシュで まもる やりかたです。
03おなじ パスワードの わな、ひとつまみの しお
おなじ パスワードは おなじ ハッシュに なります。だから ほぞんされた ハッシュを みるだけで おなじ パスワードを つかった ひとが わかり、ありがちな パスワードと その ハッシュを まえもって かいた ひょうで、ぎゃくに パスワードを すいそくされる おそれが でます。ふせぐ やりかたは かんたん。ひとごとに ちがう むさくいな あたいを ひとつまみ、パスワードに たしてから ハッシュします。この ひとつまみを しお(ソルト)と いいます。しおは ひみつでなく、ひとごとに ちがいさえ すれば いい。しおを たすと おなじ パスワードでも ハッシュが ぜんぶ ちがう。すると まえもって つくった ひょうが いちどで あたらなく なり、ほぞんされた ハッシュが おなじに みえる ことも きえます。まとめると、おなじ パスワードが おなじ ハッシュに なる わなを ひとごとの しおで ほどき、おなじ パスワードでも ちがう ハッシュに するのが しおです。
04じぶんで あることを しめす いろいろな やりかた
にんしょうは じぶんで あることを しめすこと。しめす ざいりょうは おおきく みっつ。しっている もの(パスワードのように あたまの なか)、もっている もの(スマホや かぎのように てに ある)、ほんにん の もの(しもんや かおのように からだに つく)。ひとつだけ つかうと それが もれると おわりですが、ふたつを かさねて もとめると ずっと あんぜんです。これを ただんかいと いいます。そして にんしょうは けんげんと ちがう。にんしょうは だれかを たしかめ、けんげんは その あと なにを できるかを きめます。だれか たしかめても できることは べつに きまり、ひつようなら とりけせます。
05かぎでだけ あく じょう、あんごうか
ただ おくった メッセージは へいぶんなので、けいろの だれもが そのまま よみます。あんごうかは へいぶんを かぎで しめて、いみの ない ぐちゃぐちゃ(あんごうぶん)に かえます。しめた もじは よめても いみが わかりません。また よむには ただしい かぎで とかねばならず、ちがう かぎでは ひらきません。だから あんごうかは ふたつの ところで ひみつを まもります。ひとつめ、そうしんちゅう。インターネットを わたる あいだ よこどりされても ないようは まもられます。ふたつめ、ほかんじ。ききや サーバーに おいてある あいだ、だれかが のぞいても あんぜんです。まとめると、へいぶんは みえ、あんごうかは しめ、かぎでだけ とけて、そうしんにも ほかんにも ひみつが まもられます。その かぎを あんぜんに どう わけるかは つぎの こうで つづけます。
06おなじ かぎで しめて あける たいしょうかぎ
たいしょうかぎ あんごうは しめるときと あけるときに おなじ かぎを つかいます。かぎ ひとつで すむので たんじゅんで、おおきな データも とても はやく しめて あけます。だから ひろく つかわれます。でも けっていてきな よわみが あります。はなれた あいてが あけるには、おなじ かぎを そのひとも もたねば ならないのに、その かぎを おくる みち じたいが あぶない。おくる とちゅうで コピーされると しめた いみが なくなり、おくらないと あいては けっして あけられません。おくると あぶなく おくらないと つかえない、いきどまりの ジレンマです。これが かぎ はいそう もんだい。はやさという つよみと、かぎを どう わたすかという なんもんが ひとつの からだです。つぎの こうかいかぎ ほうしきが まさに この ジレンマを ときます。
07かぎ ふたつの まほう、こうかいかぎ
こうかいかぎ あんごうは、つい(ペア)に なる かぎ ふたつを つかいます。ひとつは こうかいかぎで だれに くばっても よく、ひとつは ひみつかぎ(プライベートかぎ)で じぶんだけ にぎっています。こうかいかぎで しめた ものは、その つい の ひみつかぎ だけで あきます。ほかの どの かぎでも、しめた その こうかいかぎでも あけられません。だから うけとる ひとの こうかいかぎは せかいじゅうに こうかいしても あんぜんです。だれでも その こうかいかぎで メッセージを しめて おくれば、つい の ひみつかぎを もつ その ひと だけが あけられます。たいしょうかぎで なやみだった かぎ はいそう もんだいが きえます。ひみつに わたす かぎが そもそも ないからです。こうかいかぎは じょうまえを くばること、ひみつかぎは じぶんだけの かぎ。これが かぎ ふたつの まほうです。
08こっそり かぎを わけあう
こうかいかぎは あんぜんだけど おそい。だから じっさいには はやい たいしょうかぎ ひとつで ほんとうの なかみを やりとりします。もんだいは その たいしょうかぎを どう あんぜんに わけあうか。こたえは いっしょに つくること。いろを まぜる たとえで えがくと、ふたりとも しっている こうかいの いろに、それぞれ ひみつの いろを まぜ、まぜた いろだけを たがいに おくります。うけとった いろに じぶんの ひみつの いろを また まぜると、ふたりは まったく おなじ さいごの いろに たどりつきます。この さいごの いろが きょうゆうの ひみつ、つまり たいしょうかぎです。とちゅうで のぞく ひとは、こうかいの いろと いきかった まぜた いろは みても、それぞれの ひみつの いろを しらないので おなじ さいごの いろを つくれません。ひとつ ちゅうい: かぎこうかんは こうかいかぎで なかみを あんごうかするのとは べつの こと。かぎこうかんは ふたりが おなじ ひみつを いっしょに つくる てじゅんで、そうして つくった たいしょうかぎで ようやく ほんとうの なかみを はやく やりとりします。
09てがみが ほんものか たしかめる、しょめい
でんし しょめいは こうかいかぎ あんごうを ぎゃくに つかいます。おくりぬしが じぶんの ひみつかぎで メッセージに しょめいを つけます。ひみつかぎは その ひと だけが もつので、その しょめいは その ひと だけが つくれます。うけとる ひとは その ひとの こうかいかぎで しょめいを けんしょうします。けんしょうが とおれば ふたつの ことが いちどに しょうめいされます。ほんとうに その ひとが おくったという しんぎ、そして とちゅうで ひともじも かわっていないという むけつせいです。ないようを ほんの すこし かえるだけで けんしょうが こわれるからです。あんごうかが ないようを しめて ひみつに する ことなら、しょめいは しめるのでなく、だれが おくったか かわっていないかを しょうめいする ことです。しめるのは ひみつ、しょめいは しんぎと むけつ。おなじ ひとつの つい の かぎで むきだけ かえて りょうほうを やります。
10この こうかいかぎは ほんとうに その ひとの もの? しょうめいしょ
こうかいかぎを あんぜんに つかうには、その こうかいかぎが ほんとうに その ひとや サイトの ものだと しんじられなければ なりません。とちゅうで だれかが にせの こうかいかぎを ほんものの ふりして わたすと あぶないからです。だから みんなが しんらいする きかん、にんしょうきかん(CA)が でて きます。CAは「この こうかいかぎは ほんとうに この サイトの ものだ」と じぶんの ひみつかぎで しょめいして ほしょうして くれます。この ほしょう ぶんしょが まさに しょうめいしょです。ブラウザには しんらいする CAの いちらんが まえもって はいって います。だから サイトが おくった しょうめいしょを うけとると、それが しんらいする CAの しょめいで ほしょうされた ものか たどって たしかめられます。ほしょうが あえば とおり、しんらい いちらんに ない ところが しょめいしたり ほしょうが あわなければ ブラウザが けいこくを だします。こうして だれが だれの こうかいかぎを ほしょうするかを むすんだ しんらいの あみが こうかいかぎ きばん(PKI)です。しょうめいしょは こうかいかぎに ついた しんよう できる みもと ほしょうしょ という わけです。
11すべてが あつまる じょうまえ、HTTPS
HTTPS は この りょういきで まなんだ ものが ひとつに あつまる じょうまえです。ネットワークでは ながれを みたなら、ここでは なぜ あんぜんかを みます。あんぜんは みっつの わが しまって きます。ひとつめ、にんしょうしょで あいてが ほんとうに その サイトか たしかめます。なりすましを ふせぐ わです。ふたつめ、こうかいかぎで はやい たいしょうかぎを あんぜんに わけあいます。かぎを こっそり はいそう する ひつようが ありません。みっつめ、その たいしょうかぎで なかみを あんごうか し、かんぜんせいまで たしかめます。ぬすみみと ぎぞうを ふせぐ わです。この みっつの わが いっしょに しまって はじめて じょうまえが かかります。ひとつでも かけると あんぜんでは ありません。だから アドレスバーの ちいさな じょうまえは ただの えでなく、にんしょう、かぎこうかん、あんごうかが すべて しまった という しんごうです。
12とびらを まもる ばんにん、ファイアウォール
ファイアウォールは、でいりする つうしんを きそくで けんもんする ばんにんです。つうしんは とびら(ポート)を とおって でいりし、ファイアウォールは とびらごとに きょかするか しゃだんするか きそくを きめて おきます。きそくは ふつう しゅっぱつちや とうちゃくち、そして どの とびらに くるかを みて きまります。かなめは きほん しゃだんです。あきらかに きょかした ものだけ とおし、しらない ものは ひとまず とめます。あいている とびらが すくない ほど、そとから のぞける ひょうめん、つまり こうげきめんが へり、より あんぜんです。だから ほんとうに ひつような とびら だけ あけ、のこりは しめて おくのが よい しゅうかんです。ファイアウォールは とびらを まもる ばんにん、きほんは しらない ものを とめる、あいた とびらは すくない ほど あんぜん。これが ファイアウォールの かなめです。
13いちばん よわい わは ひと
あんごうや じょうまえが どれほど つよくても、いちばん よわい わは ひとです。こうげきする ひとは ぎじゅつを こわす かわりに、ひとの しんらいや あせる きもち、たすけたい おもいやりを ねらう ことも あります。これを ソーシャル エンジニアリングと よびます。わたしたちに ひつようなのは、こういう こうげきが ある という 'きづき' ひとつで じゅうぶんです。やりかたを おぼえる ひつようは なく、まもる しゅうかんだけ みに つければ よいのです。かなめは ふたつ。ひとつ、きゅうで いそがせる たのみほど、たちどまって べつの けいろで たしかめます。だれかが でんわで なにかを もとめたら、その ばんごうに かけなおさず、こうしきの ばんごうで べつに たしかめます。ふたつ、パスワードや みとめ ばんごうの ような ひみつは、だれにも かるがるしく いいません。けっきょく セキュリティは ぎじゅつ だけの もんだいでなく、しんらいの もんだいです。ゆっくり うたがい たしかめる しゅうかんが、いちばん かたい たてです。
14あんぜんを せっけいする げんそく
よい セキュリティは ぎじゅつ ひとつでなく せっけいの げんそくから うまれます。だいいちに、さいしょう けんげん。だれにでも ひつような ぶんだけ けんげんを あたえ、しごとが おわったら とりもどします。けんげんが すくないほど うしなう ものも すくない。だいにに、なんじゅうもの ぼうぎょ。ひとつの かべだけ しんじず、ふせぐ かべを いくつも おきます。ひとつが やぶれても つぎが うけとめる。だいさんに、きほんは しゃだん。はっきり ゆるした もの いがいは とりあえず とめます。しらない ものは いれない ほうが あんぜん。だいよんに、かんたんなほど あんぜん。つくりが ふくざつなほど みおとした すきまが ふえます。かんたんなら しらべやすい。この げんそくは こべつの ぎじゅつが かわっても ながく つづきます。だから あたらしい ぎじゅつを まなぶ ときも、げんそくで まず たしかめれば みちに まよいません。
15かんぺきな セキュリティは ない
かんぺきな セキュリティは ありません。どんな じょうまえも じかんと どりょくを じゅうぶん かければ ゆらぎますし、なにより セキュリティを ひとめもり あげる たびに べんりさは ひとめもり さがり、コストは ひとめもり あがります。みっつは たがいに まちかえ の かんけいです。だから せいじゅくした セキュリティの もくひょうは リスクを ゼロに することでなく、リスクを かんりすることです。ゼロは とどかないし、とどこうと すると くらしが まひします。かわりに なにが どれだけ たいせつかを みて、うけいれられる リスクだけ のこして あとは ふせぎます。だから せいかいは ばめんごとに ちがいます。こじんの メモちょうと ぎんこうの きんこが おなじ じょうを つかわないように、まもる ものの おもさに あう きんこうてんを えらぶのです。かんぺきを おうのでなく きんこうを えらぶこと、これが セキュリティを みる おとなの めです。
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