かぎ ふたつの まほう、こうかいかぎ
まえの かいで、おなじ かぎ ひとつで しめて あける やりかたを みました。はやくて きれいでしたが、ひとつ なやみが のこりました。とおくの ひとに その かぎを どう こっそり わたすか という もんだいです。でも もし、しめる かぎと あける かぎが ちがっていたら どうでしょう? しめる かぎは せかいじゅうに くばっても よく、あける かぎは じぶんだけ にぎっていたら。
かぎが ふたつ
まえの かいの たいしょうかぎは かぎが ひとつでした。
その ひとつで しめ、その ひとつで あけました。
こうかいかぎ あんごうは ここが ちがいます。
つい に なる かぎ ふたつを つかいます。
ひとつは こうかいかぎ。
なまえの とおり だれに くばっても よい。
もう ひとつは ひみつかぎ。
これは じぶんだけ にぎって ぜったい わたしません。
ふたつの かぎは ひとつの つい として いっしょに つくられ
たがいに ぴったり あう きょうだいの ような なかです。
ふたつの かぎを おして みて。こうかいかぎは だれにでも くばり、ひみつかぎは じぶんだけ にぎります。
こうかいかぎは ひろげて おいても へいきでした。
ひみつかぎは ふかく かくして おくべきでした。
おなじ つい でも やくわりは せいはんたい。
ひとつは せかいに しらせ
ひとつは さいごまで ひみつに します。
ここで しぜんな しつもんが でます。
かぎが ふたつなら
しめる ときは どれを つかい
あける ときは どれを つかう?
つぎは しめる ほうから みます。
こうかいかぎで しめる
だれかに ひみつの メッセージを おくりたいと しましょう。
まず その ひとの こうかいかぎを てに いれます。
こうかいかぎは だれでも もてるので かんたんに えられます。
その こうかいかぎで メッセージを しめます。
こうかいかぎで しめるのは
もらった じょうまえを メッセージに かけるのと おなじ。
じょうまえは だれでも かけられます。
でも いちど かけると
しめた ひと じしんも あけられません。
こうかいかぎは しめる だけで あけられないからです。
こうかいかぎを おして メッセージを しめて。だれでも もつ こうかいかぎで じょうまえが かかります。
こうかいかぎを おすと メッセージが しまりました。
いま メッセージは よみとれない かたちに なりました。
たいせつな てんは これです。
しめるのに つかったのは ひみつでなく こうかいかぎでした。
だから しめる ことは ほんとうに だれでも できます。
ところが しめて みると
しめた ひと じしんも もう あけられません。
こうかいかぎで しめた じょうまえを あける かぎは べつに あります。
その かぎは いったい なに?
つぎで あけて みます。
ひみつかぎ だけで あく
こうかいかぎで しめた じょうまえは
その つい の ひみつかぎ だけで あきます。
おなじ つい の ひみつかぎを あてると カチッと あき
ちがう ほかの かぎを あてると びくとも しません。
しめる ときに つかった その こうかいかぎでも あけられません。
しめる かぎと あける かぎが
まったく ちがうのです。
だから ひみつかぎを もつ ただ ひとり だけが
その メッセージを よめます。
こうかいかぎを せかいじゅうが もっていても
よむ けんりは ひみつかぎの もちぬし だけに あります。
いくつかの かぎを じゅんに あてて。つい の ひみつかぎ だけが じょうまえを あけ、ほかは みな しっぱいします。
つい の ひみつかぎを あてた ときだけ あきましたね。
こうかいかぎも、ちがう かぎも みな しっぱいしました。
この ひたいしょうが こうかいかぎ あんごうの かなめです。
しめるのは だれでも、あけるのは ただ ひとり。
しめる けんりは ひろく ひらいて おき
あける けんりだけ かたく しめて おくのです。
まさに この せいしつの おかげで
まえの かいの なやみが とけます。
かぎを ひみつに はいそうする ひつようが
まるごと きえるからです。
つぎで その かいけつを みます。
かぎ はいそう もんだいが とける
たいしょうかぎでは おなじ かぎ ひとつを
ふたりが まったく おなじに もって いなければ なりませんでした。
だから その かぎを こっそり わたす ことが なやみでした。
とちゅうで だれかが よこどりすれば おわりだからです。
こうかいかぎは この しんぱいが ありません。
うけとる ひとの こうかいかぎは こうかいしても あんぜんです。
だれが もって いっても それでは しめる だけだからです。
あける ひみつかぎは はじめから もちぬしの てを はなれません。
だから ひみつに はいそうする かぎが そもそも ありません。
あぶない はいそう だんかい じたいが きえたのです。
ふたつの やりかたを おして くらべて。たいしょうかぎは ひみつ はいそうが いるが、こうかいかぎは こうかいしても あんぜんで その だんかいが ない。
ふたつの やりかたを ならべて みると
ちがいが はっきりしましたね。
たいしょうかぎの れつには ひみつ はいそう という
あやうい だんかいが かならず はさまっていました。
こうかいかぎの れつには その だんかいが まるごと ありません。
こうかいかぎを ただ こうかいして おけば よいからです。
はやい たいしょうかぎと あんぜんな かぎ わけ、
じっさいには ふたつを いっしょに つかう ことが おおいですが
その はなしは つぎの かいに ゆずります。
いまは こうかいかぎが かぎ はいそう もんだいを
どう といたかだけ はっきり おぼえます。
まとめて みましょう
ひとことに まとめると こうです。
こうかいかぎ あんごうは つい に なる かぎ ふたつを つかいます。
こうかいかぎは だれにでも くばり、
ひみつかぎは じぶんだけ にぎります。
こうかいかぎで しめた ものは つい の ひみつかぎ だけで あきます。
しめるのは だれでも、あけるのは ただ ひとり。
だから こうかいかぎは こうかいしても あんぜんで、
ひみつに はいそうする かぎが そもそも ありません。
たいしょうかぎの かぎ はいそう もんだいが こうして とけます。
こうかいかぎは じょうまえを くばること、ひみつかぎは じぶんだけの かぎ。
かなめを じゅんに おして ふりかえって。(かぎ ふたつ -> こうかいかぎで しめる -> ひみつかぎ だけで あく -> かぎ はいそう かいけつ)
これで かぎ ふたつの まほうを しりました。
くばる かぎと じぶんだけの かぎで
ひみつを あんぜんに やりとりする やりかたです。
この ひとつの つい の かぎは しめる あける だけに つかうのでは ありません。
じゅんばんを ぎゃくに して ひみつかぎで さきに しめると
こんどは べつの こと が できます。
まさに じぶんが おくった ものだ という しるし、
ぎぞうできない しょめいに なります。
つぎは おなじ ひとつの つい の かぎで つくる
でんし しょめいを いっしょに みていきましょう。