Why
原理
なぜそう動くのか — 現象の裏にある原理。
なぜ氷は滑るのか?氷が滑る本当の理由は溶けた水でも圧力でもない。表面分子が自由に振動する「準液体層」だ。
なぜ鏡は左右だけを反転させるのか?鏡は左右も上下も反転させない。反転するのは前後(z軸)だけ。「左右反転」は頭の中で鏡像を回して向き合うために生じる錯覚だ。
なぜ虹は弧の形をしているのか?虹は空間の物体ではなく、観察者を中心とする42°円錐の断面だ。だから弧の形をし、近づくと一緒に動き、隣の人は実は別の虹を見ている。
なぜ石鹸は油汚れを落とせるのか?石鹸分子は頭が水を、尻尾が油を好む両極構造。尻尾が油を取り囲んでミセルに閉じ込め、水で流すと丸ごと洗い流される。石鹸は水と油をつなぐ橋渡しだ。
コーラとメントスはなぜ噴き出すのかコーラにメントスを入れると巨大な噴水が吹き上がる。化学反応ではなく純粋に物理的な表面現象 — メントスの微細なざらつきが何千もの核生成点を同時に提供し、溶けていたCO2を爆発的に放出する。
雷はなぜ直線ではなくジグザグに落ちるのか雷は必ずジグザグに落ち、枝分かれする。「直線が最速」という前提が間違っている — 空気は絶縁体で電気はそのまま流れない。ステップリーダーが50mずつ進み、毎段階で最も電離しやすい方向を選んで通路を作るからジグザグになる。
なぜ普通のEVがスーパーカーと発進で張り合えるのか?発進を決めるのは馬力ではなくトルクだ。回転数0で馬力は無意味で、電気モーターはその0から最大トルクを出す。だから出力が同じくらいなら、そしてしばしば同じ価格帯の内燃機関車を相手に、EVは停止からの発進で先んじる。ただし最高速度や繰り返す高速走行は別の話だ。
飛行機はなぜ飛ぶのか?飛行機はベルヌーイだけで飛ぶのではない。本当の本質は、翼が空気を下に曲げ、その反作用で上に持ち上げられることであり、迎え角と曲率がその曲げ方を決める二つのつまみだ。
なぜ濡れた紙は簡単に破れるのに、濡れた布はかえって丈夫になるのか紙も布も、同じセルロースでできている。それでも紙は濡れると弱くなり、布は濡れると強くなる。違いは素材ではなく、強さを繊維どうしの結合から得ているか、繊維の絡み合いから得ているかにある。
なぜ刃物で切っても原子は割れないのか何かを刃物で切ると中の原子も割れる気がするが、実際に分かれるのは原子そのものではなく、原子と原子のあいだの結びつきだ。刃は原子よりも比べものにならないほど大きく、原子を割れず、弱い結びつきをこじ開けて引き離すだけだ。原子の核を割ることは、莫大なエネルギーがいる、まったく別の領域である。