seegongsik
高校2~高校3年生 (16-18歳)

放物運動

Projectile Motion

水平と鉛直は互いに干渉しない
🎯 運動の独立性
①斜めに投げた物体は水平運動と鉛直運動を同時に行う
②水平:力がなく速度一定(等速)
③鉛直:重力だけが働き等加速度運動
④二つの運動は互いに独立で、時間 t だけを共有する
発射角と速さを変えてみよう
45°
20 m/s
📐 なぜ45°が最も遠いか?
①水平到達距離 R = v₀²sin2θ/g — sin2θ が最大(=1)の θ=45° で最も遠い
②θ と 90°−θ は到達距離が等しい(例:30°と60°)
③角が大きいほど高く長く飛ぶ
水平・鉛直運動を式で
水平方向 — 等速
x = v0 cosθ · t, vx = v0 cosθ
水平速度は変化しない(力なし)
鉛直方向 — 等加速度
y = v0 sinθ · t − 12gt2, vy = v0 sinθ − gt
重力 g が鉛直速度を刻々と変える
到達距離・最高点・滞空時間
水平到達距離
R = v02 sin2θg
θ=45° で最大
最高点の高さ
H = (v0 sinθ)22g
最高点で vy = 0
滞空時間
T = 2 v0 sinθg
上がる時間と下りる時間は等しい

発射角の比較

📊同じ v₀ での発射角別 (g=10)
発射角到達距離最高点
30°中間 (sin60°)低い
45°最大 (sin90°=1)中間
60°中間 (sin120°=sin60°)高い
概念を問題で
例題 1 — 到達距離の計算
初速 20 m/s、発射角 45° で投げた物体の水平到達距離を求めよ。(g=10 m/s²)
1
到達距離の式に代入する。
R = v02 sin2θg
2
sin(2·45°)=sin90°=1 を入れる。
R = 202 × 110 = 40
40 m
45° は sin2θ が 1 で最大となり到達距離が最も長い。
例題 2 — 最高点での速さ
初速 20 m/s、発射角 60° で投げた物体が最高点にあるときの速さと運動方向を求めよ。
1
最高点で鉛直速度 vy = 0 なので速さは水平成分だけ。
2
水平速度を求める。
vx = v0 cosθ = 20 × cos60° = 20 × 0.5 = 10
速さ 10 m/s、方向は水平
最高点でも水平速度は残るので速さは 0 でない。ここをよく見落とす。
試験ポイント
修能タイプ改変 (物理学Ⅱ)
同じ初速で物体 A は 30°、物体 B は 60° で投げた。二物体について正しい説明を選べ。(空気抵抗無視)
A の到達距離が B より大きい。
A と B の到達距離は等しい。
A が B より高く上がる。
A の滞空時間が B より長い。
最高点で二物体の速さは 0 である。
② A と B の到達距離は等しい。
1
到達距離 R ∝ sin2θ で sin(2·30°)=sin60°、sin(2·60°)=sin120°=sin60° と等しい → ②。
2
最高点 H ∝ sin²θ なので 60° の B が高く上がり滞空時間も長い → ③・④は誤り。
3
最高点でも水平速度 v₀cosθ が残り速さは 0 でない → ⑤は誤り。
🎯 試験ポイント
①水平=等速(v₀cosθ)、鉛直=等加速度(重力) — 運動の独立性
②到達距離 R=v₀²sin2θ/g、θ=45°で最大、θと90°−θは等しい
③最高点 H=(v₀sinθ)²/2g、最高点で v_y=0
④滞空時間 T=2v₀sinθ/g
⑤最高点の速さは 0 でなく水平成分 v₀cosθ
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