seegongsik
中学1年生 (12-13歳)

中1 生物の分類体系 わかりやすく

Biological Classification System

名前がついている生物だけでも200万種を超えるので、似たものどうしをまとめ、そのまとまりをさらに大きなまとまりへ集めるやり方で整理します。 いちばん小さなまとまりである種から属・科・目・綱・門・界へと上がるほど、ひとつの段階に入る生物は増え、互いの似かたはゆるくなります。 分けた生物には属名と種小名をつないだ学名をつけるので、どの国の研究者でも同じ名前で同じ生物を指せます。 ピラミッドの段階を一つずつ動かすと、ヒトがその段階でどのなかまに入るのかと、そのなかまに今生きている種の数が一緒に変わります。

分類段階

種(Species)
💡 段階を上り下りする感覚
①狭いほうから種→属→科→目→綱→門→界の順で、界がいちばん広い単位。広いほうから「界門綱目科属種」と唱えて覚えることも多い。
②ヒトはヒト属・ヒト科・霊長目・哺乳綱・脊索動物門・動物界に順に入り、段階を上げるたびにチンパンジー、サル、イヌ、魚のように似ていない生物まで同じなかまになる。
③種とは、自然の中で交配して、子を残す力のある子をつくれるなかまのこと。ウマとロバの間に生まれるラバは子を残せないので、ウマとロバは別の種である。

五界分類

五界分類

核膜、細胞の数、栄養のとりかたで分けた五界
🔍 五界を分ける三つの問い
①核膜はあるか:なければ原核生物界、あれば残りの四つの界のどれか。
②からだは単純か:核膜はあっても組織や器官が発達していなければ原生生物界。アオミドロやワカメのように多くの細胞からなるものもここに入る。
③栄養をどうとるか:光合成なら植物界、分解して吸収するなら菌界、食べてとるなら動物界。
④ウイルスは細胞でできていないので、五界のどこにも入れない。

学名と二名法

二名法
学名 = 属名 + 種小名
リンネが整えた方法で、ラテン語で書き斜体にする。属名は大文字、種小名は小文字で始める。
📖 学名が必要なわけ
①同じ生物でも国や地域によって呼び名がちがう。ネコは英語ならcat、韓国語ならgoyangiだが、学名はどこでもFelis catus一つである。
②属名が同じなら近い親類。オオカミCanis lupusとイヌCanis familiarisはどちらもCanis属。
③種小名だけでは使わない。sapiensだけではどの生物か決まらず、属名とつないで初めて一つの種を指す。

分類キーの使い方

分類キーの例

脊椎動物の分類キー
🧬 分類キーをたどるこつ
①一つの分かれ道では一つの特徴だけをたずね、答えが「はい」と「いいえ」の二つに分かれるようにする。
②大きさや色のように一匹ごとにちがうものより、毛、羽毛、えらのようにそのなかまならだれでももつ特徴を選ぶ。
③分かれ道を最後までたどり、それ以上分かれない所に着いたら、そこに書かれた名前がその生物のなかまである。

試験ポイント整理

まとめ
種 → 属 → 科 → 目 → 綱 → 門 → 界 ・ 学名 = 属名 + 種小名
右へ行くほど範囲が広がり、学名はいちばん狭い二つの段階の名前をつないだものである。
🎯 試験ポイント
①分類の段階は種・属・科・目・綱・門・界の7段階で、種がいちばん狭い。
②種は自然の中で交配し、子を残せる子をつくるなかま(ウマ × ロバ = 子を残せないラバは別種の例)。
③学名はリンネの二名法で、属名 + 種小名をラテン語の斜体で書く。
④五界は原核生物界、原生生物界、菌界、植物界、動物界で、核膜の有無、からだのつくり、栄養のとりかたで分ける。
⑤分類キーは一度に一つの特徴を「はい/いいえ」で分け、生物が入るなかまを見つける道具。

例題と単元テスト

例題 1
核膜のない単細胞生物のなかまと、光合成をして細胞壁をもつ生物のなかまは、五界のうちそれぞれ何か。
1
まず核膜を見る。核膜のない細胞でできた生物は、ほかの特徴を見るまでもなく原核生物界である。
2
核膜があり、光合成で自分で栄養をつくり、細胞壁と器官をそなえたなかまは植物界である。
▸ 核膜のない単細胞 = 原核生物界 / 光合成・細胞壁 = 植物界
核膜 → からだのつくり → 栄養のとりかたの順にたずねれば、五界は混ざらない。
例題 2
生物の学名は何からなり、学名を使うのはなぜか。
1
学名はリンネが整えた二名法にしたがい、属名(大文字で始まる)と種小名(小文字で始まる)をつないで書く。
2
同じ生物を国ごとにちがう名前で呼ぶので、世界中の科学者が一つの生物を一つの名前で指すために学名を使う。
▸ 属名 + 種小名(二名法) / 世界中で同じ名前で通じ合うため
学名の最初の語が同じなら同じ属、つまり近い親類だということも読み取れる。
単元テスト類題
生物の分類体系についての説明として正しいものは?
①分類段階のうち種が最も広い範囲だ
②学名は属名と種小名からなる
③植物界は核膜のない原核生物だ
④菌界は光合成で自ら養分を作る
⑤学名は国ごとに違うようにつける
▸ ② 学名は属名と種小名からなる
1
二名法により、学名は属名(大文字)と種小名(小文字)からなるので②が正しい。
2
いちばん広い段階は界である(①)。植物界は核膜をもつ真核生物で(③)、菌界は光合成ができず分解して栄養を得る(④)。学名は世界共通で使う(⑤)。

最終更新

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