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中学1年生 (12-13歳)

中1 素因数分解 わかりやすく

Prime Factorization

素因数分解とは、自然数を、それ以上分けられない素数の積で表すことです。 ブロックを1つずつはずすように合成数をわっていくと素数だけが残り、その積は、かける順番がちがうだけで1通りに決まります。 同じ素因数は累乗でまとめ、それぞれの指数に1をたしてかけると、約数がいくつあるかもすぐにわかります。 このページでは、数を変えながら約数の表と素因数分解の木を見て、2つの数の指数の表から最大公約数と最小公倍数をえらび出します。

約数・素数・素因数

ある数の約数をもれなく数えたり、2つの数の最大公約数と最小公倍数を求めたりするときは、その数をそれ以上分けられない素数の積に先になおしておくほうが早い。このようになおすことを素因数分解といい、同じ素因数は累乗でまとめて書く。どんな順番でわっても結果が1通りに決まることが、この方法を安心して使えるわけである。下の約数の表では、えらんだ数をわりきる数がどこにあり、そのうちどれが素数かをまずたしかめる。

36

約数の表には、1からえらんだ数まで(最大48)が1マスずつならんでいる。えらんだ数をわりきる数は青い円で、そのうち素数であるものは金色の円でぬられていて、金色の円がそのまま素因数である。たとえば36をえらぶと、1、2、3、4、6、9、12、18、36がぬられ、そのうち2と3だけが金色になる。素数をえらぶと、1と自分自身の2マスだけがぬられる。

🧱 約数・素数・素因数
①約数とは、ある数をわりきる数である。12の約数は1、2、3、4、6、12である
②素数とは、1より大きい自然数のうち、約数が1とその数自身だけである数である。2、3、5、7、11、13、…
③1より大きい自然数のうち素数でないものを合成数という。1は素数でも合成数でもない
④約数のうち素数であるものを素因数という。12の素因数は2と3である

素因数分解の木

36
素因数分解の手順
いちばん小さい素数2から順にわる
2 → 3 → 5 → 7 → … 商が1になるまでくり返す
累乗で書く
72 = 23 × 32
同じ素因数は累乗でまとめる
📝 わり算をたてに書く方法
①左にわる素数を、下に商を書いていく
②72なら 72 ÷ 2 = 36、36 ÷ 2 = 18、18 ÷ 2 = 9、9 ÷ 3 = 3 で、商が素数3になったら止める
③わった素数と最後の商をすべてかけると 72 = 2 × 2 × 2 × 3 × 3 = 2³ × 3² である
④図の木で左の葉に落ちる数は、たてのわり算で左に書く数と同じである

約数の個数

1を素数だと思ったり、わる順番によって素因数分解の結果が変わると思ったりしやすい。1は約数が1つしかないので素数でも合成数でもなく、2は素数のうちただ1つの偶数である。72を2からわっても3からわっても、結果は 2³ × 3² で同じになる。わった商が素数になるまでわり算を続けなければならず、とちゅうでやめると合成数が残ってしまう。

約数の個数
N = pa × qb → (a+1)(b+1)
それぞれの素因数の指数に1をたしてかける
72の約数
72 = 23 × 32 → (3+1)(2+1) = 12
実際に数えると、1、2、3、4、6、8、9、12、18、24、36、72の12個である
💡 なぜ指数に1をたしてかけるのか
①72 = 2³ × 3² の約数は、2を何回か、3を何回かかけてできる数である
②2は0回、1回、2回、3回かけられるので4通りある
③3は0回、1回、2回かけられるので3通りある
④2つのえらび方を組み合わせると 4 × 3 = 12 通りなので、約数は12個である。0回の場合をわすれないことが大切である

最大公約数と最小公倍数へ

12
18
最大公約数
共通な素因数を、指数の小さいほうでえらんでかける
2つの数に共通にある素因数だけを使う
最小公倍数
すべての素因数を、指数の大きいほうでえらんでかける
どちらか一方にでもある素因数はすべて使う
🔍 (最大公約数) × (最小公倍数) = A × B
①2つの数の最大公約数と最小公倍数をかけると、2つの数の積に等しい
②指数の表で、列ごとに小さい指数と大きい指数をたすと、2つの数の指数をたしたものと同じになるからである
③だから最大公約数がわかれば、最小公倍数は A × B ÷ (最大公約数) ですぐに求められる

例題でたしかめる

素因数分解の問題は、いちばん小さい素数からわって、商が素数になるまでくり返す順番で解く。同じ素数は累乗でまとめ、約数の個数を聞かれたら、それぞれの指数に1をたしてかける。大きい素数から始めても結果は同じだが、わりきれるかどうかをたしかめるのが面倒になる。下の2つの例題も、この順番どおりに進める。

例題 1
60を素因数分解しなさい。
1
いちばん小さい素数2でわる。60 ÷ 2 = 30、30 ÷ 2 = 15 である。
60 = 2 × 2 × 15
2
15 = 3 × 5 なので、累乗で整理する。
60 = 2² × 3 × 5
▸ 60 = 2² × 3 × 5
図の木で60をえらぶと、左の葉に2、2、3が順に落ち、最後に5が残る。
例題 2
72の約数の個数を求めなさい。
1
まず素因数分解する。
72 = 2³ × 3²
2
それぞれの指数に1をたしてかける。
(3 + 1)(2 + 1) = 4 × 3 = 12
▸ 12個
木の図で72をえらぶと、下に「(3 + 1) × (2 + 1) = 12個」とそのまま出る。

テストのポイント

素因数分解をしておけば、次の章の最大公約数と最小公倍数をすぐにえらび出せる。最大公約数は共通な素因数を指数の小さいほうで、最小公倍数はすべての素因数を指数の大きいほうでえらんでかけたものである。2つのきまりを取りちがえやすいので、上の指数の表のように2つの数の指数を1行ずつならべて書き、列ごとにくらべればよい。

素因数分解の形
N = p1a_1 × p2a_2 × ...
1より大きい自然数は素数の積で表せて、その表し方はかける順番をのぞけば1通りである
中1定期テスト形式
60に自然数をかけて、ある自然数の2乗にしたい。かける数のうちいちばん小さい自然数は。
①3
②5
③15
④30
⑤60
▸ ③ 15
1
ある数の2乗になるには、素因数分解したときすべての指数が偶数でなければならない。
60 = 2² × 3 × 5
2
指数が奇数の3と5をもう1回ずつかければ、すべての指数が偶数になる。
60 × (3 × 5) = 900 = 30²、かける数 = 15
🎯 テストのポイント
①1は素数でも合成数でもない
②いちばん小さい素数は2で、偶数の素数は2だけである
③素因数分解の結果は、かける順番をのぞけば1通りに決まる
④約数の個数は(指数 + 1)の積である
⑤(最大公約数) × (最小公倍数) = 2つの数の積

最終更新

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