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SC · 信号の基礎

信号の分類

信号を初めて見たら、まず二つのことを問います。時間軸が切れ目のない線か飛び飛びの点か、そして同じ形が繰り返されるかです。この二つの問いへの答えが信号の種類を決めます。

この信号に合う分類ラベルを選ぶ

ぼんやりした破線の曲線が実際の信号で、どの瞬間にも値があり、同じ形が一定の間隔で繰り返されます。タブで三つの候補ラベルを一つずつ重ねると、赤い点、青い一区間、金色の曲線が順に現れ、その中で信号をすき間なく覆うものが正解です。

タブを押すと候補ラベルが切り替わります。
選んだラベルとその条件
離散 · 非周期 x[n] n ∈ ℤ
いくつかの点だけを残すと、点と点の間の値をすべて捨てることになります。どの瞬間にも値がある連続信号を離散と呼ぶのは、合わないラベルです。
ずれている

時間軸が線か点か

連続時間信号はすべての実数の時刻 t で値をもつので、時間軸は切れ目のない線です。離散時間信号は整数の添字 n でだけ値をもち、時間軸は点の並びで、x[n] のように角かっこで書きます。デジタル機器が扱う信号はすべてこの離散の側に入り、連続信号を一定の間隔で測ってつくることがよくあります。

パターンは繰り返すか

ある正の T だけずらしても信号がまったく同じなら周期信号で、条件は x(t) = x(t + T) です。この条件を満たす T のうち最も小さいものが基本周期で、そのような T がまったくなければ非周期信号です。図の正弦波は ω = π なので基本周期は T = 2π/ω = 2 で、金色の縦の破線二本がその一周期を示しています。

観察x(t) = x(t + T)
周期の条件:T だけずらしても同じ。
選ぶx[n] = x[n + ?]
離散信号は整数 N だけずらして同じなら周期。
空欄x(t) = x(t + ?)
一周期ずらして同じなら、整数 k 周期ずらしても同じ。
自分でT = ?
cos(ωt) の基本周期は 2π/ω。

二つの質問は互いに独立だ

連続か離散かは、周期か非周期かとは別に決まるので、四つのます目のどれも起こりえます。どのます目に入るかは、二つの問いに一つずつ答えて決めればよいのです。ただし離散の側では周期の条件が少し厳しく、整数 N だけずらして同じでなければならないので、連続の正弦波を標本化した cos(ωn) も ω/2π が有理数のときにしか周期信号になりません。

連続 · 周期
正弦波
連続 · 非周期
一度きりのパルス
離散 · 周期
繰り返すサンプル列
離散 · 非周期
録音されたノイズ

最初の画面に戻ると

ぼんやりした曲線をすき間なく覆ったラベルは連続 · 周期でした。どの瞬間にも値があるのに点だけを打ったラベルは合わず、一区間だけを見たラベルは繰り返しを見落として「ほぼ」にとどまりました。分類とは結局、独立した二つの問いに順に答えることです。時間軸は線か点か、そして同じ形は戻ってくるか。

信号は独立した二つの軸で分類する。時間軸がすべての t で定義されていれば連続時間信号 x(t)、整数の添字 n でだけ定義されていれば離散時間信号 x[n] である。ある正の T について x(t) = x(t + T) が成り立てば周期信号で、そのような T がなければ非周期である。最も小さい T が基本周期である。
次のユニットへ

分類は、信号をめぐるあらゆる話の最初の一歩です。連続と離散の区別は後で標本化定理につながり、周期性はフーリエ級数が周期信号を正弦波の和に展開する出発点になります。次のユニット基本信号では、インパルス · ステップ · 指数という信号のアルファベットをつくります。