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単語帳
EM-07 · 静電界の道具道具を装着

発散定理

閉じた面を通る正味の電束は、その内側のすべての点で湧き出す発散を体積にわたって足したものに等しい。領域を細かく分けて内側の面が相殺し外の境界だけが残るのを見て、ガウスの微分形を取り出す。

表と内をつなぐ

領域を小さなセルに分けてみよう。隣り合う二つのセルが接する面では、一方が出した分を他方が受け取り、互いに相殺する。最後まで相殺されずに残るのは何か。

分割数 N(一辺)
ドラッグで回転。ボタンで分割数 N。
発散定理
∮E·dA = ∫(∇·E)dV · 表の面積分 = 内の発散の体積積分
8個のセルに分けても、内側の面は相殺し、外の境界だけが残る。
隣が相殺

表と内をつなぐ橋

ガウスの法則は閉じた面の電束(表)を述べる。発散定理は、この表の電束を、内側のすべての点の発散を体積にわたって足したものと等しい、と結ぶ。∮E·dA = ∫(∇·E)dV。面で測った量と体積の中で測った量が等しいという橋だ。

観察∮E·dA = ∫(∇·E)dV
表の面積分が内の発散の体積積分と等しい。

なぜ成り立つか、隣の面の相殺

領域を小さなセルに分け、各セルの正味の電束をすべて足してみよう。二つのセルが接する内側の面では、一方が出した流れがそのまま隣へ入る流れになり、符号が逆だ。だから内側の面は対になって相殺する。最後まで対のないのは外の境界の面だけだ。その結果、すべてのセルの発散を足すと、外の境界の電束だけが残る。

選ぶ∇·E = ?
発散は単位体積あたりの正味の電束だ。

発散、単位体積あたりの湧き出し

セルを限りなく小さくすると、そのセルの正味の電束を体積で割った値が、一点での発散 ∇·E になる。単位体積あたりその点で湧き出す場の量だ。発散が正の点は場を噴き出す源(正電荷)、負の点は吸い込む所(負電荷)だ。発散定理は、この点ごとの湧き出しを体積にわたって集めたものが表の電束だ、と述べる。

ガウスの微分形

発散定理をガウスの法則に入れてみよう。表の電束 ∮E·dA は Q/ε₀、内側は ∫(∇·E)dV だ。閉じ込めた電荷 Q は密度を体積で積分した ∫ρ dV だ。すると ∫(∇·E)dV = ∫(ρ/ε₀)dV がどんな体積でも成り立つので、被積分関数が等しくなければならない。∇·E = ρ/ε₀。積分形の一行が点ごとの微分形に変わった。これがマクスウェル方程式の第一だ。

空欄∫(∇·E)dV = ?
ガウスの法則で体積積分が閉じ込めた電荷になる。
自分で∇·E = ?
どんな体積でも等しいので被積分関数が等しい。∇·E = ρ/ε₀。

最初の画面に戻ると

最初の画面では、領域を細かく分けるほど内側に接する面がびっしり増えたが、それらはすべて対になって相殺した。最後まで残ったのは外の境界の面だけだった。だからすべてのセルの発散を足した体積積分は、表の面積分とちょうど等しい。∮E·dA = ∫(∇·E)dV。この橋をガウスの法則に置けば、微分形 ∇·E = ρ/ε₀ が出る。

発散定理は、閉じた面を通る正味の電束が、その内側のすべての点の発散を体積にわたって積分したものに等しいという恒等式だ。∮E·dA = ∫(∇·E)dV。内側のセルが隣とやり取りする流れが相殺し、外の境界だけが残るからだ。ガウスの法則と合わせると微分形 ∇·E = ρ/ε₀ が出る。
道具を装着この道具を装着すると

発散定理は、面積分と体積積分を自在に行き来する道具だ。装着すれば、ガウスの法則の微分形 ∇·E = ρ/ε₀(マクスウェル 1・EM-22)が手に入り、ループを回る対の定理であるストークスの定理(EM-16)と一対をなす。積分形は対称問題に、微分形は場の局所構造とマクスウェル方程式に使う。