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単語帳
EM-10 · 静電界フィールド

誘電体と分極

誘電体を電場に入れると分子が分極し、正味の電場が弱まる。比誘電率 ε_r を上げて、双極子が分かれ場が ε_r 倍弱まるのを自分で見る。

ε_r を上げて場の弱まりを見る

誘電体のスラブを均一な外部電場の中に置いた。比誘電率 ε_r を上げてみよう。中の双極子はどれだけ分かれるか。正味の電場(金色の矢印)はどうなるか。

比誘電率 ε_rε_r = 3.0
ドラッグで回転。スライダーで比誘電率 ε_r。
誘電体内の正味の電場
E = E₀/ε_r · 正味の電場が ε_r 倍弱まる
P = ε₀(ε_r − 1)E · 分子の双極子がそろう
正味の場(外部比) · 33%
中間

誘電体とは

誘電体は自由電子がほとんどない絶縁体だ。導体と違い、電荷が自由に流れない。しかし電場をかけると、分子内の正電荷と負電荷が逆向きにわずかにずれて双極子になる。電荷は流れないが、その場で少し分かれる。これを分極という。

分極、双極子の整列

外部電場 E₀ をかけると、無数の分子双極子が場の向きにそろう。そろい具合を単位体積あたりの双極子モーメントで表したものが分極 P だ。塊の中では隣り合う + と − が接して相殺するが、両端の表面には相殺されない束縛電荷が現れる。一方の面に −、反対の面に + が並ぶわけだ。

観察E = E₀/εr
誘電体内の正味の場は εr 倍弱い。

正味の場が弱まる

表面の束縛電荷は、外部とは逆向きの電場を誘電体の中に作る。+ 表面から − 表面へ向かうこの場が E₀ の一部を削る。だから誘電体内の正味の電場は外より弱い。弱まる倍率が比誘電率 ε_r だ。E = E₀/ε_r。空気は ε_r がほぼ 1、水は約 80 で場を大きく弱める。

選ぶP = ε₀(?)E
分極は ε₀ かける (εr − 1) かける場だ。

D と誘電率

分極を分けて扱うために電束密度 D を定義する。D = ε₀E + P だ。線形誘電体では P が E に比例し D = εE と整い、誘電率は ε = ε_r ε₀ だ。D の利点は束縛電荷に振り回されず自由電荷だけに応じることだ。だからガウスの法則を D で書くと ∮D·dA = Q_free となり、誘電体があっても自由電荷だけ数えればよい。

空欄ε = ?
誘電率は比誘電率かける真空の誘電率だ。
自分でD = ? = εE
電束密度は真空項と分極の和、すなわち εE だ。

最初の画面に戻ると

最初の画面で ε_r を大きくすると、誘電体内の双極子がより大きく分かれ、表面の束縛電荷が濃くなった。それが作る逆向きの場が外部場を削り、正味の電場を表す金色の矢印はどんどん短くなった。弱まる倍率がまさに ε_r だ。E = E₀/ε_r。誘電体は電荷を流さずに、分極だけで電場を和らげる。

誘電体を電場に入れると分子が分極し、正と負の電荷がわずかに分かれる。表面の束縛電荷が外部と逆向きの場を作り、正味の電場が εr 倍弱まる。E = E₀/εr。分極は P = ε₀(εr − 1)E、誘電率は ε = εr ε₀、電束密度は D = ε₀E + P = εE だ。
次へ続く道

誘電体はコンデンサと対をなす。二枚の極板の間を誘電体で満たすと、同じ電圧で電場が εr 倍弱まる分だけ多くの電荷を蓄えられる。だから静電容量が εr 倍になる。次のユニット(EM-11)で静電容量 C = εA/d を扱い、この効果を正確に数える。