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単語帳
EM-11 · 静電界フィールド

静電容量

静電容量は二つの導体が同じ電圧で蓄える電荷の量だ。極板間隔を狭め誘電体を挟んで、容量が幾何と物質で決まる(C = εA/d)ことを自分で見る。

間隔を狭めて容量を上げる

スライダーで平行板コンデンサの極板間隔を狭めてみよう。静電容量はどう変わるか。板の間を誘電体で満たすとさらにどう変わるか。

極板間隔 dd = 1.00
ドラッグで回転。スライダーで極板間隔 d、ボタンで誘電体。
このコンデンサの静電容量
C = Q/V = εA/d · 幾何と物質で決まる
面積 A に比例、間隔 d に反比例、ε に比例
静電容量(真空・d=1 比) · ×1.0
小さい容量

静電容量とは

二つの導体を近づけ、一方に + 電荷、他方に − 電荷を与えると、間に電場と電位差 V が生じる。同じ電圧でどれだけの電荷 Q を蓄えられるかが静電容量 C だ。C = Q/V、単位はファラド(F)。C が大きいほど同じ電圧で多くの電荷を蓄える。このような導体の対をコンデンサという。

観察C = QV
静電容量は電圧あたりに蓄える電荷だ。

平行板、C = εA/d

最も単純なコンデンサは、面積 A の二枚の平行板を間隔 d で向かい合わせたものだ。板の間の電場はほぼ均一で E = V/d。ガウスの法則で解くと静電容量は C = εA/d になる。板が広いほど(A↑)電荷を多く受け、間隔が狭いほど(d↓)同じ電圧で電場が強まり、より多くの電荷を蓄える。だから C は蓄えた電荷や電圧ではなく幾何が決める。

選ぶC = ε ?
平行板は面積に比例、間隔に反比例する。

誘電体で容量を上げる

板の間を誘電体で満たすと静電容量が ε_r 倍になる(EM-10)。同じ電荷でも誘電体の分極が電場を ε_r 倍弱め、電位差 V がその分減るからだ。C = Q/V で V が小さくなるので C は大きくなる。式では ε = ε_r ε₀ を入れて C = ε_r ε₀ A/d、すなわち真空の ε_r 倍だ。だから実際のコンデンサは薄くて誘電率の高い膜を挟んで容量を上げる。

空欄C = ?
誘電体を入れると容量が εr 倍になる。

蓄えられるエネルギー

コンデンサを充電するには電荷を一方の板から他方へ押し上げねばならず、その仕事がエネルギーとして蓄えられる。蓄積エネルギーは U = ½CV² = ½QV = Q²/(2C) だ。最初は電位差が小さく電荷を楽に運べるが、たまるほど V が増えて難しくなるので、平均で半分(½)になる。このエネルギーは実は板の間の電場の中にある。次のユニットで場のエネルギーとして見直す。

自分でU = ?
蓄積エネルギーは ½CV² だ。

最初の画面に戻ると

最初の画面で極板間隔 d を狭めると静電容量が大きくなった(C ∝ 1/d)。同じ電圧でも狭い隙間では電場が強まり、より多くの電荷を引き寄せるからだ。誘電体を挟むと容量がもう一段 ε_r 倍跳ねた。分極が電場を弱め、同じ電荷で電位差が減るためだ。静電容量を決めるのは蓄えた電荷や電圧ではなく、面積・間隔・誘電率、すなわち幾何と物質だ。C = εA/d。

静電容量 C は、二つの導体が同じ電圧で蓄える電荷の量だ。C = Q/V。平行板コンデンサは極板の面積 A に比例間隔 d に反比例、満たす物質の誘電率 ε に比例する。C = εA/d。誘電体を入れると C が εrになる。蓄積エネルギーは U = ½CV² だ。
次へ続く道

コンデンサに蓄えられたエネルギー U = ½CV² は、実は極板間を満たす電場の中にある。次のユニット(EM-12 静電エネルギー)でこれを場のエネルギー密度 u = ½ε E² として見直す。エネルギーが電荷に付くのではなく空間の場に広がっているという見方が、電磁波(EM-23 以降)へつながる。