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CR · 直流解析

ノートン等価と電源変換

テブナンが回路を電圧源一つと直列抵抗一つにたたんだのなら、同じ回路を電流源一つと並列抵抗一つにたたむこともできます。二つの姿が端子でまったく同じであることを確かめ、両者を行き来する変換を、このユニットで学びます。

二つの姿を同じ直線にそろえる

金色の直線は、同じ箱のテブナン形が端子で描く電圧-電流の直線で、水色の直線は電流源と並列抵抗で描いたノートン形です。ノートン電流 I_N を変えると、水色の直線が上下に平行移動します。水色の直線が金色の直線とぴったり重なる I_N を探してください。

テブナン (電圧源・直列)ノートン (電流源・並列)
ノートン電流 I_NI_N = 1.0 A
ノートン形態の端子切片
V_oc = I_N R_th = 6.0 V · I_sc = 1.0 A
ずれている

電流源並列も同じ直線を描く

電流源 I_N に抵抗 R_N を並列につないで端子から見ると、端子電流は I = I_N − V/R_N です。これは傾き −1/R_N の直線なので、テブナンの V-I 直線と同じ形です。端子を開いておくと電流はすべて R_N を流れて端子電圧が V = I_N·R_N、端子を短絡すると電流はすべて端子へ流れて I = I_N になります。つまりノートン電流は短絡電流そのものです。

電源変換: 二つの形態を行き来

二本の直線が重なるには、傾きと切片がどちらも等しくなければなりません。傾きが等しいには R_N = R_th、横軸の切片である開放電圧が等しいには I_N·R_th = V_th です。まとめると V_th = I_N·R_th、つまり I_N = V_th/R_th です。この一組の関係で、電圧源の直列形を電流源の並列形へ、またその逆へと自由に変えられ、これを電源変換といいます。

変換が回路を簡単にする

複雑な回路を解くとき、電源変換で電圧源と電流源を一つの種類にそろえると、枝をまとめやすくなります。並列の電流源どうしはそのまま足し、直列の電圧源どうしもそのまま足せばよいからです。テブナン、ノートン、電源変換は結局同じ箱を見る三つの方法で、問題ごとに最も扱いやすい姿を選んで使えば済みます。

観察IN = VthRth
ノートン電流は短絡電流に等しくなります。
選ぶRN = ?
二つの抵抗は等しくなります。
空欄Vth = IN ?
開放電圧を復元します。
自分でIsc = ?
短絡すると、電流源の電流がすべて端子へ流れます。

最初の画面に戻ると

ノートン電流 I_N を変えると水色の直線が上下に動き、I_N = V_th/R_th = 2 A で金色のテブナン直線とぴったり重なりました。同じ抵抗に電圧源を立てても電流源を立てても、端子では一本の V-I 直線としてまったく同じでした。箱の見方が二つあっただけで、箱そのものは一つだったのです。

ノートンの等価回路は、線形二端子回路を電流源 IN と並列抵抗 RN で表したものです。ノートン電流は短絡電流 IN = Vth/Rth で、抵抗はテブナンと同じく RN = Rth です。二つの形は Vth = IN·Rth で互いに変換でき(電源変換)、端子では同じ V-I 直線を描いてまったく同じようにふるまいます。