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高校1~高校2年生 (15-17歳)

生物基礎 個体群 わかりやすく

Population

ある地域にともにすむ同じ種の個体の集まりを個体群といい、個体数を生活空間の面積や体積で割った値を個体群密度といいます。 食物や空間がかぎりなくあれば個体数は J 字形にふえ続けますが、実際には食物不足、空間をめぐる競争、天敵、病気といった環境抵抗のために S 字形にふえ、環境収容力 K のあたりでとどまります。 個体群によって多く死ぬ年齢がちがうので生存曲線の形もちがい、同じ種どうしではなわばりや順位制のように衝突を減らす関係を結びます。 図では環境収容力 K を 30 から 100 まで変えながら、S 字形の曲線がとどまる高さと、J 字形と S 字形の曲線のあいだにあらわれる環境抵抗を見ることができます。

同じ種が集まってできる個体群

🐭 個体群とは
①ある地域にともにすむ同じ種の個体の集まりを個体群という
②個体群密度は、個体数を生活空間の面積(または体積)で割った値である
③個体数がふえると食物や空間が足りなくなり老廃物もたまるので、個体数はかぎりなくはふえられない

成長曲線:J 字形と S 字形

70
📈 環境抵抗が曲線を曲げる
①理論上の成長曲線(J 字形)は資源が無限にあると仮定したもので、個体数が同じ割合でふえ続ける
②実際の成長曲線(S 字形)ははじめは J 字形と同じようにふえるが、個体数が多くなるほど環境抵抗が大きくなり、増加がゆるやかになる
③環境収容力 K はその環境が長く維持できる最大の個体数で、S 字形の曲線は K の近くでそれ以上ふえない
④二つの曲線のあいだのすきまが環境抵抗で、K を下げると S 字形の曲線が早く曲がり、すきまが広がる

生存曲線:いつ多く死ぬか

生存曲線

三つの生存曲線
型特徴例
Ⅰ型若いうちの死亡率が低く、老いてからまとめて死ぬヒト、大型の哺乳類(少なく産んでよく世話をする)
Ⅱ型どの年齢でも死亡率がほぼ同じリス、小鳥、ヒドラ
Ⅲ型若いうちの死亡率がとても高いカキ、多くの魚類(多く産んで世話をしない)

個体群の中の相互作用

個体群内の相互作用

同じ種どうしの関係

概念を問題で

例題 1:個体群密度を求める
面積 200 m² の草地にノネズミが 60 匹すんでいる。このノネズミの個体群密度を求めよ。
1
密度は、個体数を生活空間の面積で割った値である。
D = NS
2
個体数と面積を代入する。
D = 60200 = 0.3
▸ 0.3 匹/m²
密度は、個体がどれだけこみ合ってすんでいるかを表す。同じ 60 匹でも草地が 400 m² に広がれば、密度は 0.15 匹/m² に下がる。
例題 2:成長曲線を読む
ある個体群の実際の成長曲線が S 字形になった。環境抵抗が個体群の成長をいちばん強くおさえる区間はどこか。
1
同じ時刻に理論上の曲線(J 字形)と実際の曲線(S 字形)がはなれている程度が環境抵抗である。
2
二つの曲線のすきまは、個体数が K に近づくほど広がる。
▸ 個体数が環境収容力 K に近づく後半の区間
図のうすくぬった帯は右へいくほど太くなる。個体数の少ない初期は資源に余裕があって環境抵抗が小さく、K に近づくほど食物や空間をめぐる競争がはげしくなる。

総まとめ

個体群密度
D = NS
D は密度、N は個体数、S は生活空間の面積(または体積)
実際の成長曲線(S 字形)
個体数の増加 → 環境抵抗の増加 → 成長がにぶる → K のあたりでとどまる
同じ時刻に理論上の曲線(J 字形)と実際の曲線(S 字形)がはなれている程度が環境抵抗である
韓国修能 生命科学Ⅰ 類題
図はある個体群の理論上の成長曲線㉠と実際の成長曲線㉡を表したものである。㉠は J 字形、㉡は S 字形で、㉡は K に近づく。これについて正しい説明を選べ。
①㉠は環境抵抗を考えに入れた曲線である。
②㉡では個体数が K を大きくこえてふえ続ける。
③㉠と㉡の差は環境抵抗にあたる。
④環境抵抗は個体数が少ないほど大きい。
⑤S 字形の曲線には環境収容力がない。
▸ ③ ㉠と㉡の差は環境抵抗にあたる。
1
㉠(J 字形)は資源が無限にあると仮定した曲線なので、環境抵抗をふくまない。よって①は誤りで、実際の曲線には環境収容力があるので⑤も誤りである。
2
実際の曲線㉡は環境収容力 K の近くでとどまり、K を大きくこえてふえ続けることはないので②も誤りである。
3
環境抵抗は個体数が多くなるほど大きくなるので④は誤りで、同じ時刻の㉠と㉡の差が環境抵抗なので③が正しい。
🎯 試験ポイント
①個体群密度 = 個体数 ÷ 生活空間の面積(体積)
②理論上の成長曲線は J 字形(資源が無限)、実際の成長曲線は S 字形(環境抵抗)である
③環境収容力 K はその環境が維持できる最大の個体数で、S 字形の曲線は K の近くでとどまる
④環境抵抗は J 字形と S 字形の曲線の差で、個体数が多いほど大きい
⑤生存曲線にはⅠ・Ⅱ・Ⅲ型があり、個体群内の相互作用にはなわばり、順位制、リーダー制、社会生活、家族生活がある

最終更新

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