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高校1~高校2年生 (15-17歳)

生物基礎 群集 わかりやすく

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ある地域にともにすむさまざまな種の個体群をまとめて群集といい、群集の中の種はそれぞれ食べるものもすむ場所も異なります。 森では植物が光を高さごとに分け合うため、いちばん上の高木層から地面の地表層まで層ができます。 群集を代表する優占種、数は少なくても群集の姿を左右するキーストーン種、環境の状態を知る手がかりになる指標種のように、種ごとに役割がちがい、群集は遷移によって移り変わりながら安定した極相に行き着きます。 図では、森の五つの層にそれぞれどんな生物がすむか、上から下へ光がどれだけ弱まるかを見ることができます。

個体群が集まって群集になる

🌳 群集とは
①ある地域にともにすむさまざまな種の個体群をすべてまとめたものが群集である
②群集の中の個体群は、食う・食われるの関係でつながって食物網をつくる
③それぞれの種は、何を食べどこにすむかで決まる固有の生態的地位をもつ

森の層状構造

🔆 層ができるわけ
①森のいちばん上は日光をそのまま受けるので、背の高い木が占める
②下の層ほど上の葉が光をさえぎり、弱い光でも育つ植物だけが残る
③光という限られた資源を高さごとに分け合った結果が、高木層・亜高木層・低木層・草本層・地表層と続く層状構造である
④いちばん下の地表層にはコケやキノコ、落ち葉が積もり、分解者が落ち葉を分解して養分を土に戻す

群集をつくる種の役割

群集の構成種

役割による種の区分

生態的地位

生態的地位と競争

群集の遷移

遷移

一次遷移と二次遷移
区分開始環境先駆者速度
一次遷移(乾性)土壌のない溶岩台地・裸岩地衣類遅い
二次遷移山火事・伐採のあと、土壌が残っている草本(草)速い
例題 1:遷移の順序
土壌がまったくない溶岩台地から始まる遷移で、最初に入りこんで土壌づくりを助ける先駆者は何か。また、遷移の最後の安定した段階は何か。
1
土壌のない場所から始まる遷移は、乾性の一次遷移である。
2
岩の上でも生きられる地衣類がまず入りこみ、岩をくずして有機物を残し、土壌をつくる。そのあと草原・低木林・陽樹林・混交林を経て、弱い光でも幼木が育つ陰樹林で安定する。
▸ 先駆者=地衣類、最後の安定した段階=陰樹林(極相)
陽樹林が陰樹林に変わるのは、育った陽樹が林床に日陰をつくるからだ。日陰では陽樹の幼木が育たず、弱い光でも育つ陰樹の幼木がその場所を占める。層状構造の図で下の層ほど光が弱まるのと同じ理由である。

総まとめ

乾性一次遷移の順序
溶岩台地 → 地衣類 → 草原 → 低木林 → 陽樹林 → 混交林 → 陰樹林(極相)
先駆者は地衣類で、それ以上大きく変わらない安定した段階である極相は陰樹林である
競争排除則
生態的地位が完全に重なる二種 → 競争 → 一方が排除
地位を分け合えば(すみ分け・食い分け)、二種は共存できる
韓国修能 生命科学Ⅰ 類題
二つの地域 A、B で遷移が起こった。A は山火事にあった森から、B は土壌のない新しい火山島から始まった。これについて正しい説明を選べ。
①A では地衣類が最初の先駆者として入りこむ。
②B は二次遷移なので A より速く進む。
③A は土壌が残っているので草本から始まり、B より速く進む。
④二つの地域とも極相は陽樹林である。
⑤遷移が進むほど、群集の種の多様性は常に減る。
▸ ③ A は土壌が残っているので草本から始まり、B より速く進む。
1
A(山火事のあと)は土壌が残る二次遷移なので草本から始まって速く進み、B(火山島)は土壌のない一次遷移なので地衣類から始まってゆっくり進む。
2
①と②は A と B の遷移の種類を入れかえた説明で、④は極相を陽樹林としているが、極相はふつう陰樹林である。
3
遷移の初期から中期にかけては種の多様性がおおむね増えるので、⑤も誤り。したがって正解は③。
🎯 試験ポイント
①群集は一つの地域にすむさまざまな個体群の集まりで、食物網でつながっている
②優占種は重要値がもっとも大きい代表的な種、キーストーン種は数が少なくても群集の構造を左右する種、指標種は環境の状態を知る手がかりになる種
③生態的地位は食物上の地位と空間上の地位からなり、完全に重なると競争的排除が起こり、分け合えば共存する
④一次遷移は土壌のない場所で地衣類から始まり遅く、二次遷移は土壌の残る場所で草本から始まり速い
⑤陽樹林が陰樹林に変わるのは林床の光不足のためで、極相の陰樹林は長く安定する

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