seegongsik
中学2年生 (13-14歳)

中2 神経系とホルモン わかりやすく

Nervous System & Hormones

熱いなべに手がふれると、「熱い」と感じるより先に手がはなれます。この反射は、大脳を通らずにせきずいが直接命令を出すので速いのです。 信号を伝えるのはニューロンという神経細胞で、樹状突起で信号を受けとり、軸索を通して次の細胞へわたします。 2つ目の図で反射と意識して起こす反応を切りかえると、まん中で判断する場所がせきずいから大脳に変わることがわかります。 神経が電気の信号ですばやくはたらくのに対し、ホルモンは血液にのってゆっくり広がり、長くはたらいて体の状態を一定に保ちます。

刺激と反応

⚡ 体は刺激にどう反応するか
①目・耳・皮ふなどの感覚器官が、光・音・熱などの刺激を受けとる
②感覚神経がその信号をせきずいや脳へ送る
③せきずいや脳が出した命令は、運動神経を通って筋肉などの運動器官へ伝わる
④これらの信号はすべて、ニューロンを電気の信号としてとても速く伝わる

ニューロンのつくり

💡 ニューロンの各部分のはたらき
①樹状突起:ほかのニューロンや感覚器官からの信号を受けとる
②細胞体:核があり、細胞の生命活動を受けもつ
③軸索:受けとった信号を長くのびた先まで伝える
④軸索末端:次のニューロンや筋肉へ信号をわたす

反射と意識して起こす反応

せきずい反射の経路
刺激 → 感覚器官 → 感覚神経 → せきずい → 運動神経 → 運動器官
大脳を通らないのでとても速い。例:しつがい腱反射、熱いものにふれた手を引っこめる
意識して起こす反応の経路
刺激 → 感覚器官 → 感覚神経 → 大脳 → 運動神経 → 運動器官
大脳が判断してから命令するので、反射よりおそい。例:ボールを見て受けとる、字を書く

ホルモン:血液にのって伝わる信号

ホルモンの特徴
内分泌腺 → 血液 → 標的器官(おそいが長くはたらく)
神経は速く短く、ホルモンはゆっくりだが広く長くはたらく
🧪 代表的なホルモン
①成長ホルモン(脳下垂体):骨や筋肉の成長を助ける
②インスリン(すい臓):血糖値を下げる
③アドレナリン(副腎):心臓の拍動を速め、血糖値を上げる
④チロキシン(甲状腺):細胞の呼吸などの代謝をさかんにする

まとめ

神経とホルモンの比較
神経:電気の信号(速い、短い)|ホルモン:血液中の化学物質(おそい、長い)
2つのしくみがいっしょにはたらき、体温や血糖値などを一定に保つ(恒常性)
🎯 テストでよく問われること
①信号は樹状突起 → 細胞体 → 軸索 → 軸索末端の向きに伝わる
②反射は大脳を通らない。せきずい反射(しつがい腱反射)、延髄の反射(くしゃみ・せき)、中脳の反射(ひとみの反射)
③意識して起こす反応は大脳が判断する
④ホルモンは内分泌腺から血液中に出され、標的器官だけにはたらく
⑤恒常性は、神経とホルモンがいっしょに体温や血糖値を一定に保つしくみである

例題と単元テスト

例題 1
熱いものにふれた手を思わず引っこめる反応と、信号を見て道をわたる反応では、神経の経路はどうちがうか。
1
手を引っこめる反応は、感覚器官 → 感覚神経 → せきずい → 運動神経 → 運動器官と伝わる反射で、大脳を通らないのでとても速い。
2
信号を見てわたる反応は、感覚神経から来た信号を大脳が判断してから命令するので、反射よりおそい。
▸ 手を引っこめるのはせきずいが命令する反射(速い)、道をわたるのは大脳が判断する意識した反応(おそい)
反射は判断の段階をとばして反応にかかる時間を短くするので、危険から体を守るのに役立つ。
例題 2
血糖値が上がったとき、インスリンはどのようにはたらくか。また、信号の伝え方でホルモンは神経と何がちがうか。
1
血糖値が上がると、すい臓からインスリンが出され、血液にのって肝臓や筋肉などの標的器官に届き、ブドウ糖を取りこんでたくわえさせて血糖値を下げる。
2
神経は電気の信号で速く短くはたらくが、ホルモンは血液にのってゆっくり伝わり、効果が長く続く。
▸ インスリンはすい臓から血液中に出されて血糖値を下げる。ホルモンは神経よりおそいが、効果が長く続く
血糖値が下がると、すい臓からグルカゴンが出て、逆に血糖値を上げる。2つのホルモンが組になって血糖値を一定に保つ。
単元テスト
神経系とホルモンについての説明として正しいものは?
①無条件反射は大脳の判断を経て起こる
②ニューロンでは信号が軸索末端から樹状突起へ伝わる
③ホルモンは血液を通じて標的器官に作用する
④神経の信号はホルモンより遅く長く続く
⑤インスリンは血糖を上げるホルモンである
▸ ③ ホルモンは血液を通じて標的器官に作用する
1
無条件反射は脊髄を経て大脳なしで起こり(①誤)、ニューロンの信号は樹状突起→細胞体→軸索→軸索末端の順である(②誤)。
2
神経の信号は速く短く(④誤)、インスリンは血糖を下げる(⑤誤)。ホルモンは血液に乗って標的器官に作用する(③正)。

最終更新

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