中1 いろいろな力 わかりやすく
Types of Forces
ボールをけると飛んでいき、輪ゴムを引くとのびますが、このように物体の運動のようすや形を変えるはたらきを力といいます。
力には大きさと向きがあるので矢印で表し、矢印の始まる点が力のはたらく点(作用点)、長さが大きさ、向きが力の向きで、大きさの単位はニュートン(N)です。
摩擦力や床がおし返す力のように二つの物体がふれ合っていないと生じない力がある一方で、重力や磁力のように離れていてもはたらく力もあります。
図の鉄の箱にはこの四つの力が同時にはたらいているので、磁石が引く力を変えると、どの矢印がいっしょに変わり、どの矢印がそのままかをくらべられます。
力を矢印で表す
床に置いた箱一つにも、力はいくつも同時にはたらいている。地球は箱を下に引き、床は箱を上におし返し、横に磁石があれば磁石のほうへ引かれ、床はその引きにたえる摩擦力を出す。これらの力を一枚の図に矢印でかいておくと、どの力がどの力とつり合っているか、箱がなぜ動かないかがひと目でわかる。
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床の上の鉄の箱にはたらく四つの力:矢印の長さが大きさ、始まりの点が作用点図では1 Nを同じ長さでかいている。赤の重力と青の垂直抗力はどちらも10 Nなので長さが等しく、向きだけが逆である。磁石が引く力を0 Nから5 Nまで上げると、緑の磁力とオレンジの摩擦力がいっしょにのびるが、箱が止まっている間、二つの矢印はいつも同じ長さである。矢印の始まりの点は作用点で、重力と磁力は箱の中心に、床から受ける垂直抗力と摩擦力は床とふれている面にある。
💡 矢印が教えてくれる三つのこと
①矢印の長さは力の大きさ。同じ図の中では1 Nをいつも同じ長さでかかないと大きさをくらべられない。
②矢印の向きが力の向き。
③矢印の始まる点が作用点。大きさ、向き、作用点を力の三要素という。
④一つの物体に複数の力が同時にはたらくことがあり、反対向きの二つの力が大きさも等しければ、物体の運動のようすは変わらない。
ふれていないと生じない力、離れていてもはたらく力
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接触力(摩擦力・弾性力)と非接触力(重力・磁力・電気の力)重力はふれ合っていないと生じないと思いがちだが、空中に投げたボールも落ちてくるように、地球とふれていなくてもはたらく。また、摩擦力は物体が動いているときだけ生じると考える人が多いが、図のように箱が止まっていても、引く力があれば同じ大きさでたえる摩擦力が生じる。引く力が0なら摩擦力も0である。
🔍 力を分ける基準
①接触力は二つの物体がふれ合っていないと生じない。摩擦力、弾性力、床がおし返す力がこれにあたる。
②非接触力は離れていてもはたらく。重力、磁力、電気の力がこれにあたる。
③重力は地球が物体を地球の中心に向かって引く力なので、いつも下向きである。
④磁石はちがう極どうしは引き合い、同じ極どうしはしりぞけ合い、鉄は磁石に引きつけられる。
力の大きさと単位
力の単位
1 N ≈ 質量100 gの物体にはたらく重力
ニュートン(N)は力の単位で、運動の法則をまとめたアイザック・ニュートンの名前からつけられた。
力の表し方
力 = 大きさ + 向き + 作用点 (矢印)
大きさだけでは力を表しきれないので、向きと作用点もいっしょにかく。
📐 力の大きさをはかる
①力の大きさはばねばかりではかる。ばねののびは力の大きさに比例する。
②単位はN(ニュートン)である。
③質量100 gの物体をばねばかりにつるすと約1 Nを示す。
④矢印で表すときは、まず1 Nを何cmでかくかを決め、その割合を最後まで守る。
試験ポイント整理
この図で上下の力と左右の力がそれぞれ組になって箱が止まっていたのは、力のつり合いである。次の章では重力と弾性力をくわしく見て、ばねののびで力の大きさをはかる方法を学ぶ。摩擦力がどこまでたえて箱を動かしはじめるかは、摩擦力の章で続ける。
まとめ
力 → 物体の形や運動のようす(速さ・向き)を変える
輪ゴムがのびるのは形が変わったこと、転がっていたボールが止まったり向きを変えたりするのは運動のようすが変わったことである。
🎯 試験ポイント
①力の三要素は大きさ、向き、作用点。
②接触力には摩擦力、弾性力などがあり、非接触力は重力、磁力、電気の力。
③力の単位はNで、質量100 gの物体にはたらく重力が約1 N。
④反対向きで大きさの等しい二つの力がはたらくと、物体の運動のようすは変わらない。
⑤矢印が長いほど大きな力である。
例題と単元テスト
力の問題では、まず物体を一つ決め、その物体にはたらく力を一つずつ書き出す。それぞれの力について、何がおよぼす力か、ふれ合って生じるのか離れていても生じるのか、向きはどちらかを確かめ、矢印の長さを大きさに合わせてかけば、接触力と非接触力を分ける問題と大きさをくらべる問題をいっしょに解ける。
例題 1
重力、摩擦力、磁力のうち、物体が直接ふれていなくてもはたらく非接触力はどれか。
1接触力は二つの物体がふれ合っていないと生じず(摩擦力、弾性力)、非接触力は離れていてもはたらく(重力、磁力、電気の力)。
2落ちていくボールにはたらく重力と、離れた鉄を引く磁力は非接触力である。摩擦力はふれ合った面で生じるので接触力である。
▸ 重力、磁力(非接触力) / 摩擦力は接触力
二つの物体の間にすき間をあけてもその力が残るかを考えると、接触力と非接触力が分けられる。
例題 2
質量約100 gの物体にはたらく重力は約何Nか。また、力を矢印で表すとき、矢印の長さは何を表すか。
1質量100 gの物体にはたらく重力は約1 Nで、ばねばかりにつるすと1 Nの目盛りの近くを示す。
2力を矢印で表すとき、矢印の長さは力の大きさを表し、1 Nを表す長さを決めておいてその何倍かでかく。
▸ 約1 N / 矢印の長さ = 力の大きさ
質量1 kg(1000 g)なら約10 N。図の鉄の箱の重さ10 Nは、ちょうど1 kgの箱である。
単元テスト類題
いろいろな力についての説明として正しいものは?
①重力は直接触れて働く接触力である
②磁気力は離れていても働く非接触力である
③力の単位はcmを使う
④力は大きさだけで向きはない
⑤矢印が短いほど大きい力を表す
▸ ② 磁気力は離れていても働く非接触力である
1磁力は磁石が離れていてもはたらく非接触力なので、②が正しい。
2重力は非接触力で(①)、力の単位はNであり(③)、力は大きさと向きをもち(④)、矢印は長いほど大きな力を表す(⑤)。
最終更新