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CLUSTER · 意味の群

顔

15 字

字の話

見jiàn · ケン見る

甲骨文字の「見」は目(目) + 人(儿) — 「人の上に大きな目」、つまり「目を持つ人 = 見る」の絵。中国簡体字「见」は目が極端に簡略化された。

日本語の音読みは ケン — 意見(いけん)・見学(けんがく)・発見(はっけん)・見聞(けんぶん)・見解(けんかい)。訓読みは み.る・み.える・み.せる — 見る(みる、能動)・見える(みえる、自然受動)・見せる(みせる、使役)。「見る/見える/見せる」 三位一体は日本語動詞関係の核 — 同じ視覚動作を能動(自分が見る)・自発受動(向こうから見える)・使役(他人に見せる) で動詞活用するパターンは日本語動詞の基本構造、外国人学習者が文法を体得する基礎。

韓国の漢字音は「gyeon」 — 意見(의견)・發見(발견)・見學(견학)・見解(견해)・偏見(편견)。日本と意味重なる。固有語「boda(boda, 見る)」が日常動詞、漢字「gyeon」は熟語専用。

中国語は jiàn、4声。簡体字「见」 — 见(jiàn)・看见(kànjiàn, 見える)・再见(zàijiàn, さよなら、字義「再び見ましょう」)・意见(yìjiàn, 意見)。中国語独特 — 「再见(zàijiàn)」 = 「再び見ましょう」 = 「さようなら」の字義が美しい言葉、字義通り解釈すると「また会えるように」 — 中国人の別れの挨拶に潜む再会への期待。日本語「さようなら」の起源「然様(さよう)ならば」とは語感が真逆、「再見」のほうがはるかに楽観的。

覚え方: 目(目) + 人(儿) — 大きな目を持つ人が「見る」。

読み方
中 jiàn 日 ケン / み.る · み.える · み.せる
使われる言葉
  • 見るみるto see
  • 意見いけんopinion
  • 発見はっけんdiscovery
  • 看见kànjiànto see
  • 见面jiànmiànto meet
  • 再见zàijiàngoodbye
合hé · ゴウ · ガッ · カッ合う

「合」は器(口)の上に蓋(亼)がぴたりと被さった形 — 上は合わさる蓋、下の口は器の口。蓋が器にぴたりと合うことから「合う・合わせる・集まる」の意が生じた。

音読みは ゴウ・ガッ・カッ。訓読みは あ.う・あ.わせる。合う(あう)・試合(しあい)・合格(ごうかく)・合体(がったい)・都合(つごう)。後の字によりガッ・カッと促音化する — 合戦(かっせん)・合宿(がっしゅく)。

韓国の漢字音は "hap" — 合計(hapgye)・結合(gyeolhap)・合格(hapgyeok)・組合(johap)・集合(jiphap)。体積の単位 hop(一升の1/10)を合と書き、hapでなくhopと読む特殊用法もある。

中国語は hé、2声。合作(hézuò)、合适(héshì, 適切)、适合(shìhé)、合同(hétong, 契約)。また閉じる・合わせる意で合上(héshàng, 閉じる)に用いる。

覚え方: 器(口)に蓋(亼)がぴたり — 二つがぴたり合って一つに。

読み方
中 hé 日 ゴウ · ガッ · カッ / あ.う · あ.わせる
使われる言葉
  • 試合しあいmatch, game
  • 都合つごうcircumstances
  • 合作hézuòto cooperate
  • 适合shìhéto suit
表biǎo · ヒョウ表

「表」は毛(け)と衣(ころも)が合わさった字 — 本来は毛皮(毛)を表に張った皮衣(衣)の「表面」を意味した。衣の外側から「表・表面・表す・現す」、そして整え表した「表」へ意味が育った。衣(衣)が上下に分かれ、間に毛が入る形。

音読みは ヒョウ。訓読みは おもて・あらわ.す。表面(ひょうめん)・発表(はっぴょう)・表(おもて)・表情(ひょうじょう)・時刻表(じこくひょう)。日本語の表(おもて)は表・前面、裏(うら)は裏・後面と対をなす。

韓国の漢字音は "pyo" — 表面(pyomyeon)・表現(pyohyeon)・發表(balpyo)・代表(daepyo)・圖表(dopyo)・時間表(siganpyo)。「表」と「表す」と「表・図表」三つの意が皆生きる。

中国語は biǎo、3声。表面(biǎomiàn)、表示(biǎoshì)、表演(biǎoyǎn, 公演)、手表(shǒubiǎo, 腕時計)、代表(dàibiǎo)、表格(biǎogé, 書式)。現代中国語で腕時計を手表(shǒubiǎo)という。

覚え方: 衣(衣)の間に毛(毛) — 毛皮の表面から表・表す・表へ。

読み方
中 biǎo 日 ヒョウ / おもて · あらわ.す
使われる言葉
  • 発表はっぴょうannouncement
  • 表情ひょうじょうfacial expression
  • 表面biǎomiànsurface
  • 手表shǒubiǎowristwatch
題tí · ダイ題

「題」は頁(おおがい・あたま)が意味、是(ぜ)が音を担う形声字。頁は頭・額を意味し、文の「額」がすなわち題 — そこから「題・表題・問題・問い」へ意味が育った。先に見た頭と同じ頁(あたま)部首。

簡体字は题で、頁が页(頁の簡体)に減った — モードで字形が分かれる。

音読みは ダイ — 訓読みは無い(音読み専用)。題(だい)・問題(もんだい)・宿題(しゅくだい)・話題(わだい)・主題(しゅだい)・題名(だいめい)。日本の学生の宿題(しゅくだい)もこの字。

韓国の漢字音は "je" — 題目(jemok)・問題(munje)・主題(juje)・宿題(sukje)・話題(hwaje)・課題(gwaje)・出題(chulje)。学校の宿題・試験の出題のその字。

中国語は tí、2声。问题(wèntí)、题目(tímù)、主题(zhǔtí)、话题(huàtí)、标题(biāotí)、难题(nántí)。问题(wèntí)は中国語日常の最頻出語。

覚え方: 頭(頁)に是(是)を加える — 文の額、すなわち題と問題。

読み方
中 tí 日 ダイ
使われる言葉
  • 問題もんだいproblem
  • 宿題しゅくだいhomework
  • 问题wèntíproblem
  • 题目tímùtitle
聞wén · ブン · モン聞く

甲骨文字の「聞」は門(門) + 耳(耳) — 「閉じた門の中で耳を澄ます = 聞く」、古代の住居で外の音を聞く絵。中国簡体字「闻」は同じ構造を保持しつつ部品が簡略化された。

日本語の音読みは ブン・モン — 新聞(しんぶん)・見聞(けんぶん)・聞き手(ききて、訓+訓)・噂(うわさ、外来語混) は ブン、聴聞会(ちょうもんかい)・前代未聞(ぜんだいみもん) は モン系。訓読みは き.く・き.こえる — 聞く(きく)・聞こえる(きこえる)・聞き手(ききて)・初耳(はつみみ、訓)。日本語の「聞く / 聴く」の使い分け — 聞く(自然に聞こえる)、聴く(集中して聴く・音楽)。中国語の「听(tīng)」 + 「闻(wén)」 二字構造を日本語は二つの動詞「聞く / 聴く」 に分業した。

韓国の漢字音は「mun」 — 新聞(신문)・見聞(견문)・聽聞會(청문회)・前代未聞(전대미문)。日本と意味重なる。注意: 韓国漢字「mun」は同音衝突 — 聞・門・問・文 すべて同音、文脈判断必須。固有語「deutda(deutda, 聞く)」が日常動詞。

中国語は wén、2声。簡体字「闻」 — 闻(wén, 聞く・嗅ぐ)・新闻(xīnwén, ニュース)・闻名(wénmíng, 名高い)・难闻(nánwén, 嗅ぎにくい・臭い)。中国語独特 — 「闻」は「聞く」より「嗅ぐ」の意味で日常頻出 — 闻味儿(wén wèir, 匂いを嗅ぐ)。「聞く」の意味は古文寄りで、現代日常では「听(tīng)」が日常勝者 — 我听音乐(wǒ tīng yīnyuè, 音楽を聴く)。

覚え方: 門(門) + 耳(耳) — 閉じた門の中で耳を澄ます。

読み方
中 wén 日 ブン · モン / き.く · き.こえる
使われる言葉
  • 新聞しんぶんnewspaper
  • 聞くきくto hear / to ask
  • 聞こえるきこえるaudible
  • 新闻xīnwénnews
  • 闻名wénmíngfamous
  • 听闻tīngwénto hear about
首shǒu · シュ首

甲骨文字の「首」は髪・顔・目を含む頭の絵 — 「人の頭」が原義。「頭・首・先頭」三つの意味を一字に併存させる稀有な多義字。CJK の言語別意味分岐が最も顕著な字の一つ — 日本「首」=neck (くび)、中国・韓国「首」=頭/先頭の意味が強い。

日本語の音読みは シュ (常用訓読みは くび) — 首脳(しゅのう)・首相(しゅしょう)・首都(しゅと)・首位(しゅい、トップの位)・元首(げんしゅ)・自首(じしゅ、警察に出頭)。訓読みは くび — 「首(くび)」 = 日本語では現代「頸部 = neck」を指し、「頭」の意味は弱い。「首が痛い(くびがいたい)」 = 頸部痛。「首にする(くびにする)」 = 「首を切る = 解雇する」、江戸時代の処刑文化(打首)から派生した HR スラング、日本企業文化の影。

韓国の漢字音は「su」 — 首都(수도)・首相(수상)・首席(수석)・首肯(수긍, うなずく)・元首(원수)。韓国は「首」を「先頭・主導」の意味で日本以上に活発に使う — 「suseok」は学校・職場の最優秀者、社会階層の重要マーカー。

中国語は shǒu、3声 — 首(shǒu)・首都(shǒudū)・首先(shǒuxiān, まず)・首席(shǒuxí)・一首歌(yī shǒu gē, 一曲の歌)。中国独自 — 「首」が詩・歌の量詞 — 「一首诗(yī shǒu shī, 一首の詩)」「一首歌(一曲の歌)」、日本の和歌「百人一首」の量詞用法も中国語の影響。CJK 韻文文化の中心量詞。

覚え方: 髪・顔・目の頭の絵 — 日本では「頸部」、中国・韓国では「頭・先頭」、CJK 意味分岐の代表。

読み方
中 shǒu 日 シュ / くび
使われる言葉
  • 首くびneck
  • 首相しゅしょうprime minister
  • 首都しゅとcapital
  • 首都shǒudūcapital
  • 首先shǒuxiānfirst of all
  • 一首歌yì shǒu gēa song
顔yán · ガン顔

甲骨文字の「顏」(旧字) は彥(立派) + 頁(頭) — 「立派な頭・整った顔」が原義。日本新字体「顔」は左を「彦」に簡略化、中国大陸簡体字「颜」は右の「頁」を簡略化、台湾・香港は「顏」保持。

日本語の音読みは ガン — 顔面(がんめん)・洗顔(せんがん)・童顔(どうがん)・顔色(かおいろ、訓+訓)。訓読みは かお — 顔(かお)・笑顔(えがお、笑顔)・顔つき(かおつき)・顔ぶれ(かおぶれ、メンバー構成)。 「笑顔(えがお)」 = 字義「笑う顔」 = ほほえみ、日本語で最も温かい単語の一つ、CM・歌詞・個人メッセージで頻繁に使われる感情語。「笑顔の素敵な人」「笑顔が絶えない家庭」 のように、人生の幸福度を測る基準語として機能。

韓国の漢字音は「an」 — 顔面(안면)・童顔(동안)・洗顔(세안)・破顔(파안、笑い顔)。注意: 韓国「an」は同音衝突 — 顔・安・案 すべて同音。固有語「eolgul(eolgul, 顔)」が日常勝者。

中国語は yán、2声。簡体字「颜」 — 颜(yán)・颜色(yánsè, 色)・容颜(róngyán, 容貌)・颜面(yánmiàn, 顔面・面子)・红颜(hóngyán, 美女、字義「赤い顔」)。 中国独自 — 「颜值(yánzhí)」 = 「顔の数値 = ルックス点数」、2010年代以降の中国 SNS 流行語、「高颜值(高ルックス)」「低颜值」のように現代中国の容姿評価文化、TikTok 世代の頻出語。

覚え方: 彥(立派) + 頁(頭) — 立派な頭の絵 = 顔。

読み方
中 yán 日 ガン / かお
使われる言葉
  • 顔かおface
  • 笑顔えがおsmiling face
  • 顔色かおいろcomplexion
  • 颜色yánsècolor
  • 颜面yánmiànface
髪fà · ハツ髪

甲骨文字の「髮」(旧字) は髟(長い毛) + 犮(音符) — 「頭の長い髪」が原義。日本新字体「髪」と中国大陸簡体字「发」は別の方向に簡略化 — 「发」は元の構造が完全に失われた抽象記号、日本「髪」は伝統的構造保持。

日本語の音読みは ハツ — 毛髪(もうはつ)・散髪(さんぱつ、散髪)・白髪(はくはつ、しらが — 二重読み)・金髪(きんぱつ、ブロンド)・黒髪(くろかみ、訓)。訓読みは かみ — 髪(かみ、頭髪)・髪型(かみがた、髪のスタイル)・前髪(まえがみ、前髪)。 「危機一髮(ききいっぱつ)」 = 字義「一本の髪のように細い危機」 = 「危ういところで助かる」、日本四字熟語の中で最も知られた表現の一つ、映画タイトル(ジェームズ・ボンド「ロシアより愛をこめて」邦題「危機一発」 = 元の意味と異なる演出) で大衆文化に普及。

韓国の漢字音は「bal」 — 毛髮(모발)・散髮(산발)・白髮(백발)・金髮(금발)・染髮(염발、染髪)。固有語「meori(meori, 頭・髪)」「meorikarak(meoriカラク, 髪の毛)」が日常勝者。

中国語は fà、4声。簡体字「发」(注意 — 「发」は同字で「发(fā, 出す)」の意味も併用、漢字統合) — 头发(tóufa, 髪、軽声)・理发(lǐfà, 理髪・散髪)・染发(rǎnfà, 染髪)・白发(báifà, 白髪)。 漢字統合の罠 — 中国大陸簡体字改革で「髮(髪)」と「發(出る・発)」が両方「发」に統合された、文脈で「髪」か「出す」かを判断するしかない、最も厄介な漢字統合事例。日本の新字体は「髪」と「発」を分離保持。

覚え方: 髟(長い毛) + 犮(音符) — 頭の長い髪 = 髪。

読み方
中 fà 日 ハツ / かみ
使われる言葉
  • 髪かみhair
  • 散髪さんぱつhaircut
  • 头发tóufahair
  • 理发lǐfàhaircut
歯chǐ · シ歯

甲骨文字の「齒」(旧字) は口の中の歯の絵 — そのまま3,000年前の歯のシルエット。日本新字体「歯」と中国大陸簡体字「齿」は別方向の簡略化、台湾・香港は「齒」を保持。

日本語の音読みは シ — 歯科(しか、歯医者)・歯磨き(はみがき、訓)・乳歯(にゅうし、乳歯)・親知らず(おやしらず、訓)・歯医者(はいしゃ、訓+音)・歯石(しせき)。訓読みは は — 歯(は、歯)・歯ブラシ(はブラシ)・前歯(まえば)・奥歯(おくば)。 「歯」 vs 「牙」 vs 「chia」 — CJK で「歯」を表す日常語が三国とも違う代表例 — 日本語「歯(は)」、韓国「i(i, 固有語)」、中国語「牙(yá)」または「牙齿(yáchǐ)」。同じ漢字「齒/歯/齿」を共有しながら、日常会話で使う動詞・名詞が三国でバラバラ、CJK 学習者の最初の文化驚き。

韓国の漢字音は「chi」 — 齒科(치과)・齒石(치석)・齒痛(치통)・齒牙國(치아국, 古典詩語、韓国の古称)。固有語「i(i, 歯)」が日常語、漢字「chi」は医学・専門用語のみ。注意: 韓国「i」は同音衝突激しい — 歯・耳・二・李 すべて同音。

中国語は chǐ、3声。簡体字「齿」 — 齿(chǐ)・牙齿(yáchǐ, 歯)・刷牙(shuāyá, 歯磨き、字義「牙を磨く」)・蛀牙(zhùyá, 虫歯)。中国語日常では「牙(yá)」が日常勝者、「齿」は熟語専用 — 牙刷(歯ブラシ)・牙膏(歯磨き粉)・刷牙(歯磨き)、すべて「牙」が中心、漢字「歯」は学術寄り。

覚え方: 口の中の歯の絵 — 日本「歯」、韓国「i」、中国「牙」、CJK 三国三日常語。

読み方
中 chǐ 日 シ / は
使われる言葉
  • 歯はtooth
  • 歯科しかdentistry
  • 虫歯むしばcavity
  • 牙齿yáchǐtooth
  • 齿轮chǐlúngear
舌shé · ゼツ舌

甲骨文字の「舌」は口(口) から出る舌の絵 — 「口から出る舌」、視覚に最も直接的な身体字。

日本語の音読みは ゼツ — 舌戦(ぜっせん、激論)・舌端(ぜったん)・舌禍(ぜっか、失言事件)・毒舌(どくぜつ)・弁舌(べんぜつ、弁舌の才)。訓読みは した — 舌(した)・舌打ち(したうち、不快の表情)・舌足らず(したたらず、発音不明瞭)・猫舌(ねこじた、熱い食べ物が苦手)。 日本独特 — 「猫舌(ねこじた)」 = 字義「猫の舌」、熱い食べ物・飲み物を苦手とする人を指す、猫が熱いものを食べないという観察から派生した可愛らしい慣用語、日本語独自の身体表現。「毒舌(どくぜつ)」 = 「毒の舌 = 辛口」、お笑い芸人・コラムニストへの肯定的形容として使われる、日本メディア文化の評価語。

韓国の漢字音は「seol」 — 舌端(설단)・毒舌(독설)・辯舌(변설)・口舌(구설、噂・批判)。固有語「hyeo(hyeo, 舌)」が日常勝者、漢字「seol」は熟語。注意: 「seol」は同音衝突 — 舌・雪・說・設 すべて同音。

中国語は shé、2声 — 舌(shé)・舌头(shétou, 舌、軽声)・口舌(kǒushé, 噂・喧嘩)・舌战(shézhàn, 激論)・伸舌头(shēn shétou, 舌を出す)。中国語日常では「舌头(shétou)」が「舌」の日常語、漢字「舌」単独は文語寄り。中国伝統医学の「舌診」(舌の状態で病気を診断)は中医診断の四大検査の一つ、漢字「舌」が東洋医学の核要素。

覚え方: 口 + 舌が出る絵 — 視覚最直接の身体字。

読み方
中 shé 日 ゼツ / した
使われる言葉
  • 舌したtongue
  • 舌打ちしたうちclicking the tongue
  • 舌头shétoutongue
  • 舌尖shéjiāntip of tongue
耳ěr · ジ耳

甲骨文字の「耳」は外耳の側面像をそのまま描いた絵 — 縦長で内側に曲線が入る。「目」が90度回転したのと違い、「耳」は元々の側面の向きをそのまま保った、視覚的に正直な字。

日本語の音読みは ジ — 耳鼻科(じびか)・中耳炎(ちゅうじえん)・耳目(じもく、世間の耳目を集める)。訓読みは みみ — 耳が痛い(みみがいたい)・耳打ち(みみうち、内緒話)・耳寄り(みみより、聞く価値ある)・初耳(はつみみ、初めて聞く)。「耳が痛い」は批判が刺さる時の慣用句 — 身体感覚を通じた批判の表現は日本語独特。

韓国の漢字音は「i」 — 耳鼻咽喉科(이비인후과)・中耳炎(중이염)。日本と用法重なる。固有語「gwi」が日常の耳、漢字「i」は医学・熟語。注意: 韓国語「i」は同音衝突が激しい — 耳・齒(歯)・二(数字の2) すべて同音、文脈で判断するしかない韓国漢字音の代表的問題。

中国語は ěr、3声。日常で「耳」単独は古風、現代日常では 耳朵(ěrduo, 耳)が勝つ — 我的耳朵很疼(wǒ de ěrduo hěn téng, 耳が痛い)。「耳」は熟語に残る — 耳目(ěrmù)・耳熟(ěrshú, 耳に馴染む・聞き慣れる)・刺耳(cì'ěr, 耳障り)。

覚え方: 縦の長方形に横の段差線 — 外耳を真横から見た形。「目」が縦回転したのと違い、「耳」は元の向きをそのまま保つ。

読み方
中 ěr 日 ジ / みみ
使われる言葉
  • 耳鼻科じびかENT clinic
  • 耳元みみもとclose to the ear
  • 耳朵ěrduoear
  • 耳机ěrjīheadphones
目mù · モク · ボク目

甲骨文字の「目」はそのまま横向きの眼の絵 — 二重の楕円が瞳と眼の輪郭。後に縦書きの利便性のため90度回転して縦の長方形になり、現在の形に。元々「⊜」のような形だったと考えるとシルエットが想像しやすい。

日本語の音読みは モク・ボク — 注目(ちゅうもく)・目的(もくてき)・目下(もっか) は モク、面目(めんぼく) は ボク。訓読みは め・ま — 目薬(めぐすり)・目覚まし(めざまし、字義「眼を覚ますもの」)・眼(まなこ)・「○つ目」(序数詞)。注意: 「○つ目」 (一つ目・二つ目) のように序数を「目」で数える用法は日本語独自 — 中国語にも韓国語にもこの用法はない。

韓国の漢字音は「mok」 — 注目(주목)・目的(목적)・目錄(목록)・科目(과목)。日本と意味重なる。固有語「nun」が日常の眼、漢字「mok」は熟語専用。注意: 韓国語「nun」は雪と眼の同音同形 — 韓国漢字音の代表的同音衝突。

中国語は mù、4声。「目」単独はやや古文寄り、現代日常では 眼(yǎn) と 眼睛(yǎnjing) が日常勝者 — 我的眼睛累了(wǒ de yǎnjing lèi le, 目が疲れた)。「目」は熟語と書き言葉に残る — 目的(mùdì)・目录(mùlù, 目次)・节目(jiémù, 番組)。

覚え方: 横の眼を縦に90度回転。中の二本線が瞳と眼の縁。

読み方
中 mù 日 モク · ボク / め · ま
使われる言葉
  • 目的もくてきpurpose
  • 目玉めだまeyeball
  • 目的mùdìpurpose
  • 目光mùguānggaze
首shǒu · シュ首

甲骨文字の「首」は髪(巛)と顔(自)を組み合わせた絵 — 「髪のある顔」 = 頭。「自」は元々「鼻」を指す字で、上に三本の髪が乗っている。「首」 = 頭の意味から「先頭・主導」へ意味が広がる。同じ漢字でも CJK で身体部位の指す範囲は分岐 — 日本では「首(くび)」が首(neck)、中国・韓国では「首」がより「頭」寄り。

日本語の音読みは シュ — 首相(しゅしょう)・首都(しゅと)・元首(げんしゅ)・首脳(しゅのう)。訓読みは くび — 「首(くび)」は日本語では現代「首(neck)」を指し、「頭」の意味は弱い。「首になる」(解雇される、字義「頭が首になる」 = 首を切られる) は江戸時代の処刑文化の残響を持つ慣用句。漢字一字に武家の社会記憶。

韓国の漢字音は「su」 — 首都(수도)・首席(수석)・首相(수상)・元首(원수)・首肯(수긍, うなずく)。韓国は「首」の「先頭・主導」用法が中国寄り — 「首肯」「首席」のような書き言葉で頻出、日本より使用頻度が高い。

中国語は shǒu、3声。日常で「首」単独は古文寄り、現代は 头(tóu) が「頭」、脖子(bózi) が「首(neck)」の日常勝者。「首」は熟語と詩歌の量詞に残る — 一首诗(yì shǒu shī)・一首歌(yì shǒu gē)。詩・歌の量詞として「首」を使うのは中国独自で、日本語の「~首」(短歌の量詞、五十首) もこの中国の影響。和歌の「百人一首」も同じ系統。

覚え方: 上に三本の髪、下に顔(自) — 髪のある顔が「首」 = 頭。

読み方
中 shǒu 日 シュ / くび
使われる言葉
  • 首都しゅとcapital
  • 首相しゅしょうprime minister
  • 首都shǒudūcapital
  • 首先shǒuxiānfirstly
口kǒu · コウ · ク口

甲骨文字の「口」は開いた口の絵 — 上下二本の唇のような線で囲まれた空間。3,000年間ほぼ形が変わらなかった、最も安定したピクトグラフの一つ。

日本語の音読みは コウ・ク — 入口(いりぐち、慣用 グ 読み)・口腔(こうこう)・口論(こうろん) は コウ、口伝(くでん) は ク 系の稀な読み。訓読みは くち — 口(くち)・出口(でぐち)・川口(かわぐち、地名)・蛇口(じゃぐち、水道蛇口)。「蛇口(じゃぐち)」は明治期の水道初導入時、ライオンの口形のヨーロッパ式から、中国伝来の「龍頭」を経て、最終的に「蛇」に落ち着いた経緯 — 漢字一字に明治近代化の物語が残る。

韓国の漢字音は「gu」 — 入口(입구)・出口(출구)・口腔(구강)・口號(구호)。日本の「○○口」(地名) のような用法は韓国にもある。固有語「ip」が日常の口、漢字「gu」は熟語で残る。

中国語は kǒu、3声。日常で「口」単独頻出 — 口(kǒu)・门口(ménkǒu, 玄関先)・人口(rénkǒu, 人口)。中国語の「人口」は字義通り「人の口の数」 — 古代中国の戸籍制度で、税を徴収する最小単位が「口」だったため。日本語にもそのまま輸入された経済概念。

覚え方: 小さな四角。開いた口。絵がそのまま意味。

読み方
中 kǒu 日 コウ · ク / くち
使われる言葉
  • 入口いりぐちentrance
  • 人口じんこうpopulation
  • 人口rénkǒupopulation
  • 出口chūkǒuexit; export
鼻bí · ビ鼻

甲骨文字の「鼻」は実は別の字「自(じ)」だった — 「自」が元々「鼻」を指す象形字で、古代中国人は自分の鼻を指して「私(自)」と言った。後に「自」が「自分・自己」に意味移動したため、「鼻」(自 + 畀) が新しく作られて鼻専用になった、字源の bait-and-switch 現象。「自」は今でも上に乗っている — 古い鼻の絵が下層に残っている。

日本語の音読みは ビ — 鼻炎(びえん)・鼻音(びおん、音韻学)・耳鼻科(じびか)。訓読みは はな — 鼻血(はなぢ)・鼻歌(はなうた)・鼻高々(はなたかだか、誇らしく自慢する様子)。「鼻高々」は英語の "stuck-up" と似た身体表現だが、ニュアンスが反対 — 日本語ではポジティブな自慢、英語のネガティブな「鼻持ちならない」。同じ身体メタファーが正反対の感情価を持つ。

韓国の漢字音は「bi」 — 鼻炎(비염)・鼻音(비음)。日本と用法重なる。固有語「ko」が日常の鼻、漢字「bi」は医学・音韻学限定。「ko」と「bi」のレジスター差が日本の「はな」と「ビ」より大きい — 韓国漢字語「bi」は日本の「ビ」よりさらに格式語。

中国語は bí、2声。日常で「鼻」単独はあまり使わず、鼻子(bízi, 鼻) が日常勝者 — 我的鼻子塞了(wǒ de bízi sāi le, 鼻が詰まった)。中国語の身体部位は「子」を後置する傾向(鼻子・耳子・嘴子) — 日本の「○○の」、韓国の「○○i/ga」とは違う、中国語独自の身体部位語形。

覚え方: 「自」(古代の鼻の絵) が上、「畀」が下 — 字源そのものが地層になって字に残っている。

読み方
中 bí 日 ビ / はな
使われる言葉
  • 鼻血はなぢnosebleed
  • 鼻子bízinose
  • 鼻孔bíkǒngnostril
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