seegongsik
高校2~高校3年生 (16-18歳)

数II 導関数の活用 わかりやすく

Applications of Derivatives

導関数の符号を見ると、グラフがいま上り坂か下り坂かがわかります。 傾きが正なら上っている途中、負なら下っている途中なので、符号が変わるところが山の頂上の極大や谷の底の極小になります。 この考え方1つで、関数の最大値と最小値はもちろん、動く物体の速度や加速度まで微分で読みとれます。 1つ目の図で x の位置を動かすと接線の傾きと緑(増加)・赤(減少)の区間がかみ合い、2つ目の図では時刻 t ごとに位置・速度・加速度の値がいっしょに出ます。

増加と減少の見分け方

📈 導関数の符号からわかること
①f'(x) > 0 の区間で f(x) は増加する(上り坂)
②f'(x) < 0 の区間で f(x) は減少する(下り坂)
③f'(x) = 0 となる点は、極大や極小になりうる候補である

極値と増減表

0
極値の判定
f'(a) = 0 で、f' の符号が + → − なら極大、− → + なら極小
増減表をかいて、導関数の符号が変わるかを確かめる
💡 増減表のかき方
①f'(x) = 0 の解を求める(例:3x² − 3 = 0 から x = ±1)
②解で分けた区間ごとに f'(x) の符号を決める
③符号が変わる点で、極大か極小かを判定する
④f'(x) = 0 でも符号が変わらなければ極値ではない。たとえば y = x³ は x = 0 で極値をとらない

最大値と最小値

閉区間での最大値と最小値
[a, b] での候補:① f'(x) = 0 となる点 ② 両端 f(a), f(b)
候補の関数の値のうち、いちばん大きいものが最大値、いちばん小さいものが最小値である
第2次導関数による判定
f'(a)=0, f''(a)<0 → 極大 / f'(a)=0, f''(a)>0 → 極小
第2次導関数の符号で極大と極小を見分ける。変曲点は数学Ⅲの第2次導関数の単元で扱う
🔑 最大値・最小値の求め方
①閉区間が与えられたら、極値、両端、微分できない点での関数の値をすべて比べる
②開区間では最大値や最小値がないこともある
③身のまわりの最適化の問題は、求めたい量を関数で表してから微分し、極値を探す

速度と加速度

1 s
位置・速度・加速度の関係
v(t) = s'(t), a(t) = v'(t) = s''(t)
位置を1回微分すると速度、2回微分すると加速度になる
💡 物体の運動の読みとり方
①v(t) > 0 なら正の向き、v(t) < 0 なら負の向きに動く
②図では t = 2 で v = 0 となり、このとき位置 s がいちばん大きい
③v(t) = 0 でも符号が変わらなければ、向きはそのままである
④a(t) が一定なら等加速度運動である

まとめ

極値の条件
f'(a) = 0 で符号が変わる → 極大または極小
導関数の符号が変わるかどうかが要である
🎯 試験ポイント
①増減表:f'(x) = 0 の解を求め、区間ごとに符号を確かめる
②f' の符号が + から − に変われば極大、− から + に変われば極小
③閉区間での最大値・最小値は、極値と両端を比べて求める
④接線の方程式は y = f'(a)(x − a) + f(a)
⑤方程式や不等式の問題は、増減表からグラフの形を先にかく

例題と過去問

例題 1
f(x) = x³ − 3x の極大値と極小値を求めよ。
1
導関数を求めて、f'(x) = 0 の解を探す。
f'(x) = 3x2 - 3 = 0 ⟹ x = ±1
2
x < −1 で f' > 0、−1 < x < 1 で f' < 0、x > 1 で f' > 0 なので、x = −1 で極大、x = 1 で極小である。
極大値 f(-1) = 2, 極小値 f(1) = -2
▸ 極大値 2、極小値 −2
1つ目の図の緑と赤の区間が、まさにこの増減表である。符号が + から − に変わるところが山、− から + に変わるところが谷になる。
例題 2
原点を出発した点 P の位置が s(t) = t² − 4t のとき、t = 1 での速度 v(1) を求めよ。
1
速度は位置を時間で微分したものである。
v(t) = s'(t) = 2t - 4
2
t = 1 を代入する。
v(1) = 2(1) - 4 = -2
▸ v(1) = −2
v(1) は負なので、t = 1 で点 P は負の向きに動いている。t = 2 で v = 0 となり、その後は向きが変わる。
2022 評価院 模試 数学 類題
曲線 y = x² + 1 上の点 (1, 2) での接線の傾きは?
①2
②1
③3
④4
⑤0
▸ ① 2
1
接線の傾きはその点での微分係数で、y' = 2x である。
y' = (x2 + 1)' = 2x
2
x = 1 を代入する。
y'(1) = 2(1) = 2

最終更新

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