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ネットワーク

わかりやすく ネットワーク層 とは

手紙を出すとしましょう。文章は便せんに書き、便せんは封筒に入れ、封筒には住所を書いて、郵便かごに入れます。一人がすべてを一度にこなすのではなく、手順が分かれているのです。ネットワークも同じように、仕事を層に分けて進めます。

01

なぜ層に分けるのか

前に見たように、私のメッセージはいくつもの駅を通って届けられます。けれども、一回届けるだけでも、やることはかなり多いのです。
中身を詰め、抜けたり順番が入れ替わったりしないよう気を配り、どこへ送るかの住所を付け、それを実際の信号に変えなければなりません。
これをすべて一つのかたまりで処理しようとすると、複雑すぎてこんがらがりやすくなります。

一つのかたまり
中身正確さ住所信号
層に分ける
中身
正確さ
住所
信号
左のかたまりを押してください
右を押して層を広げてください

左のかたまりを押すとやることが一つにもつれ、右を押すと中身・正確さ・住所・信号が層に分かれてはっきりします。

一つのかたまりにまとめられた仕事は、手を付けるのがこわくなります。一つを直すと、関係のないところまで揺れてしまうからです。
層に分けておけば、それぞれの層は自分の仕事だけを受け持ちます。住所を付ける層は中身が何かを知らなくてよく、信号に変える層は住所を知らなくてかまいません。
だから一つの層を直しても、ほかの層はそのままです。これが、層に分ける一つ目の理由です。

02

何重にも包む

送るときは、メッセージを何重にも包みます。まず便せんに中身を書き、その便せんを内封筒に入れます。内封筒をさらに外封筒に入れ、外封筒に住所を書きます。
最後にそれを郵便かごに入れますが、このかごが0と1でできた実際の信号にあたります。
内側の中身はそのままにして、外側に一枚ずつかぶせていくのです。このように包むことを、カプセル化と呼びます。

便せん(中身)
便せんに中身を書きました

ボタンを押すたびに、一枚ずつ包みます。便せん → 内封筒 → 外封筒 → 郵便かごの順に包み終えると、カプセル化の完了です。

包み終えると、外からは郵便かごしか見えません。外側の信号は、中にどんな中身が入っているかを知る必要がなく、ただ0と1を運べばよいのです。
反対に、便せんは住所が何かを気にしません。それぞれの層が、自分の受け持ちだけを見ています。

03

どの層も自分の仕事だけをする

四つの層は、それぞれ受け持つ仕事が違います。便せんは何を言うか、つまり中身を受け持ちます。内封筒は抜けなく順番どおりに全部届いたか、つまり正確さを受け持ちます。
外封筒はどこへ送るか、つまり住所を受け持ち、郵便かごは0と1を実際の線や電波に載せる信号を受け持ちます。
実際のインターネットでは、この四つの層をふつうアプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、リンク層と呼びます。

便せん
内封筒
外封筒
郵便かご
層を一つずつ押してください。その層の仕事だけが光ります

層を一つずつ押すと、その層が受け持つ仕事だけがはっきり光ります。中身・正確さ・住所・信号の四つの仕事が、四つの層に一つずつ分かれています。

おもしろいのは、一つの層が隣の層の内情を知らなくてよいことです。住所の層は、中身があいさつなのか写真なのかを知る必要がなく、信号の層は、上に書かれた住所が何かを気にしません。
それぞれが自分の持ち場を守っていれば、全体はすらすら回ります。では、受け取る側はこの重なりをどうほどくのでしょうか。

04

受け取ったら逆にはがす

届いた側では、包んだときと逆の順番でほどきます。まず郵便かごから取り出し、0と1をもう一度封筒のまとまりに集めます。
次に外封筒をはがします。住所はもう役目を果たしたので、取り外します。続いて内封筒をはがしながら、抜けなく届いたかを確かめます。
最後に便せんを広げると、送り手のメッセージがそのまま現れます。

郵便かご(信号)
外封筒(住所)
内封筒(正確さ)
便せん(中身)
届きました。外側の郵便かごからはがしましょう

ボタンを押すたびに、外側から一枚ずつはがします。郵便かご → 外封筒 → 内封筒 → 便せんの順にはがすと、メッセージが届きます。

すべての層をはがすと、最初に書いたメッセージがそのまま残っていました。送り手が包んだ順番を、受け手がちょうど逆にほどいたからです。
だから、内側の中身は途中ずっと手を付けられません。同じ層どうしは同じ約束に従っていて、この約束をプロトコルと呼びます。この約束のおかげで、作った会社が違う機械どうしでも話が通じます。

05

まとめ

一言でまとめると、ネットワークはすべての仕事を一度にせず、層に分けて、それぞれの層が自分の仕事だけをします。
送るときは便せんから郵便かごまで何重にも包み、これがカプセル化です。受け取るときは逆に、外側から一枚ずつはがしてメッセージにたどり着きます。
どの層も同じ約束を守るので、複雑な仕事も単純に、しっかりと回ります。

1. 層に分ける
2. 送るときに包む = カプセル化
3. どの層も自分の仕事だけ
4. 受け取るときに逆にはがす
ボタンを押して、要点を順に振り返りましょう

ボタンを押すたびに、要点が一つずつ現れます。(層に分ける → 送るときに包む(カプセル化) → どの層も自分の仕事だけ → 受け取るときに逆にはがす)四つすべてが出そろえば、まとめは完了です。

これで、メッセージを層に分けて包み、ほどく方法がわかりました。外封筒の住所を受け持つ層が、前に見た数字の住所を使うところです。
では、その外封筒を受け取った駅は、分かれ道で次の駅をどうやって選ぶのでしょうか。次のレッスンでは、道を選ぶこと、つまりルーティングを扱います。

一言でいうとネットワークはすべての仕事を一度にせず、層に分けて、それぞれの層が自分の仕事だけをします。送るときはメッセージを何重にも包みます。便せん(中身)を内封筒(正確に全部届いたか)に、内封筒を外封筒(どこへ行くかの住所)に入れ、最後に郵便かご(0と1の実際の信号)に入れます。これをカプセル化と呼びます。受け取る側では逆に、外側から一枚ずつはがして、中のメッセージにたどり着きます。層に分ければ、どの層も上下の層を知らなくても自分の仕事さえうまくこなせばよいので、単純で丈夫になります。
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